たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

今ごろやっと

2017年05月01日 13時46分35秒 | 観る
評判の良い事は予てより耳にしてはいたものの、なにかひとつピンと来なくて観ていなかった「この世界の片隅に」... 御近所での上映というので 機会逃すまじと足を運びました。折良く監督来訪の回を押さえる事も出来、楽しみも倍増です。


この世界の片隅に(5/1 劇場にて)

監督 / 脚本:片渕須直
原作:こうの史代(長い道」「夕凪の街 桜の国」他)
音楽:コトリンゴ
声の出演:のん(北條〈浦野〉すず)、細谷佳正(北條周作)、
     稲葉菜月(黒村晴美)、尾身美詞(黒村径子)、
     小野大輔(水原哲)、潘めぐみ(浦野すみ),岩井七世(白木リン)、
     牛山茂(北條円太郎)、新谷真弓(北條サン)、
     小山剛志(浦野十郎)、津田真澄(浦野キセノ)他

原作は、こうの史代の漫画をアニメ化した作品。戦時下の昭和19年、広島市江波から呉に18歳で嫁いだ主人公すずの日常を描く。

...のっけから、広島市内の描写の細やかさとクオリティに 心を鷲掴みにされました。物語は 丁寧にすずの成長を描いてゆき、そしてすずの結婚と共に 舞台は軍港のある呉へと移ります。もちろん、「戦争」や「平和の大切さ」を訴えかける作品であるのは間違いないのだけれど、その時そこに存在した ひとりひとりの日々の暮らしをつぶさに感じる事の出来る きめ細やかな作品作りに大きな感動を覚えます。辛い時代の悲しみをリアルに描きつつもファンタジーを感じさせる作品に仕上がっている事に、そして エンディングロールの最後のひとコマにまで 切なくも重要なメッセージを込めた片渕監督の心根に、クリエイターとしての豊かさ 人間としての優しさを感じる作品です。




上映後 作品について語る片渕監督






まだまだ 色んな場所で上映が続いています。ご覧になる機会がおありであれば、是非ぜひご覧戴きたく思っております。
コメント (2)
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