米国臨床腫瘍学会

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産経新聞健康らいふ米国臨床腫瘍学会記事の抜粋です。分子標的薬の治験発表が相次ぐという話題、がん医療が新たな時代に入っています。

腫瘍縮小よりも腫瘍を増大させないという特徴の分子標的薬がいくつも登場し、がんと共存しながら寿命を保つという概念が現実となってきたという話題です。昨年開催された第４４回米国臨床腫瘍学会（ＡＳＣＯ）での話題です。

すでに、米国食品医薬品局（ＦＤＡ）で認証されているがん治療のルーキーたちが次々と登場。これらの分子標的薬を実際に処方した医師や患者らが、分子標的の特徴や従来の殺細胞型抗がん剤との併用療法、アジュバント（術後補助）療法で使い方など詳細に論議したというものです。

最大の関心は、これまでの抗がん剤とまったく異なる作用機序ゆえに起こる独自な副作用が、隠すところなく詳細に語られ始めたこと。セミナーの中でスコット・Ｃ・リミック博士らは従来の抗がん剤では見られなかった血圧上昇、手足皮膚疾患、膵酵素や中性脂肪の上昇などが特徴的。

しかし、悪心・嘔吐、発熱、骨髄抑制、血小板減少など、ＱＯＬ（生活の質）を大きく損なうほどのものではないと説明しました　続く

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