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「五十鈴川の鴨」 竹西寛子

2019-03-13 | 読書

パリの中州はシテ、広島の街の中心にある中州は中島町。

今は平和公園になっていますが、戦前は慈仙寺という大きな寺院があり、涅槃会で人を集めたそうです。お寺は戦後の都市計画で移転、今は原爆犠牲者の供養塔が建てられ、名前の分からない御遺骨、名前が分かっても引き取り手のない御遺骨を地下にお祀りしています。

20年近く前、ご遺骨がどこで発見されたかの経緯を掲示してほしい、それがその御遺骨の名前という運動をされている方とたまたま巡り合い、運動のお手伝いをさせていただきました。

今は分かる限りの経緯が掲示されていています。


姑様の本を夫がせっせとヤフオクに出している。

未だ一冊も売れてないそうです。ちょっと失礼してお借りしました。

姑様は短歌を詠み、本を読む人でした。

「ここまで分かったボケる人ボケない人」とこんまりさんの片付け本「人生がときめく片付けの魔法」はお借りして読みました。

分かったこと、ボケないように前もって予防することはほぼ不可能。超高齢になったら誰でも認知機能が衰える。程度の大小はあっても。長生きしてボケるか、癌その他で後に心を残して適当な時期に死ぬか。これからはほぼ二択。さて、私はどちらになるでしょうか。

片付けは本読んだからと言ってできるわけではない。片づけられないのは性格。優しく、何でも受け入れて、物を大切にする…と、普段の生活では美点が却って物を捨てる災いとなっている。

私の中では着物のブームもほぼ終わったので、母からもらった古い普段着などは捨てる予定。

端切れも半分に減らす。


おやおや、本の感想でしたね。

普段は読まない作家。ヤフオクに出す前に読み始めたけど、短編集の最初の表題作だけで、ギブアップ。

作家は広島の出身だそうですが、この書き方はないだろうと思った。プロの作家にえらそげで済みませんが、原爆被爆者が類型的。どこか陰のある幸薄い知り合い。死後、結婚できなかったという身近な女性が尋ねてきて、知り合いは被爆者だったと知らされる。私は結婚を拒まれたのだと。

いゃあ、何とも。被爆者を悲劇的に書きすぎ。被爆者は幸せになってはいけないのかと作者に問いたい。

被爆者でこういう人もいるかもしれないが、私の知りあった被爆者は皆さんしたたかで、前向き。10年位前、被爆証言集作る活動していたけど、私の中で被爆者のイメージが180度変わる体験でした。

被爆後三日で焼け跡にバラック建てた話。水道管ひねったら水が出たそうで、これなら生活できると思ったそうですが、地面はまだ熱かったとか、比治山神社の石柱を利用してバラック建てて寒いなと思ったら冬が来ていたとか。不謹慎ですが、その旺盛な生命力に圧倒されました。

何もかも失くした後でも、家族で助け合い、好きな人と結婚し、生き残った負い目を感じつつ、前を向いて行く、その話にいたく感動したものです。

この本の中の被爆者、こんなナイーブな人はどこの世界にもいそうですが、それを被爆と結び付けちゃいかんだろ。作家の善意が却って差別を助長することになりませんか。

やっぱり私達とは違うんだと思わせるのではなく、なんだ、元気にやってるじゃないの、私も頑張らなくてはと思えるような原爆小説を私は読みたいと思う。今まであっただろうか。寡聞にして思い当たらない。


昨日は孫が来たけど、ママ友の家に招待されているそうで、夜ごはんまでに帰った。

五歳児♂の言語習得能力には驚くばかり。

工作している写真撮ろうとしたら、「集中力が途切れるから写さないで」

おばあちゃんは昔の人間だからと言うと「昔って江戸時代?」ですって。

いゃあ、いくら何でもそこまでは遡らんだろ。

今度は土曜日に来るそうです。楽しみです。何して遊ぼうかな~

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