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「日本ボロ宿紀行2月」 上明戸 聡

2019-03-15 | 読書

ブログから単行本になったシリーズ第二弾。

旅の仕方も文章もこなれて来て、前作より面白く読んだ。

ボロ宿とは悪口ではなく、伝統的な建物と人情味あふれるもてなしを味わえる旅館。残るのもあれば消え去るものもある。

作者が感じるのは郷愁。それを求めて旅をする。

ボロ宿のブログがだいぶ知れ渡ったので、正直に話したりするけれど、皆さん好意的。そして宿の人とのやり取りが面白い。

話すうちに同じ大学出身と分かったり、葬式行くので朝食は早く済ませて欲しいとか、お客さん来ないので友達と飲みに行く約束していたらあなたが来た、いいですよ、留守番していますよ、じゃあ行こうかな…という、とぼけたやり取り。

テーブルにもたれていたら脚が相撲の股割みたいに開いて行く…

私はこんな宿が好きだと気がついた。ビジネスホテルでは決して味わえない楽しさ。何が出てくるか分からないドキドキ感。そして激しく旅心をそそられる宿ばかりであります。東北が多いのが残念だけど。

旅に出たいなあ。誰にも邪魔されない一人旅。きっといつか行こう。ボロ宿に泊まろう。

うーーーん、今までで印象に残っている宿は、京都御幸町通の田中屋旅館。家族経営、腰の曲がったおばあさんが階段を上がって食事持ってきた。とってもおいしい京料理。今は宿とカフェに業態が変わっている模様。

https://kyotomoide.exblog.jp/19693953/

福島県の新野地温泉(字は間違ってるかもしれません)、山の中の一軒宿。

http://www.sagamiya.sakura.ne.jp/acces.html

宿の外の露天風呂は丸きりの露天。周りは地面に草など生えて、女風呂から帰るとき、上から男風呂が丸見え。見ないようにしましたけど。

東北新幹線福島駅より路線バスあり。私が行ったときは、一週間で一往復。即ち土曜午後に駅発、よく日曜日に宿発。ドライバーさんも温泉に泊まる?

今の情報はこちらから

https://sp.jorudan.co.jp/onsen/details/681/

宿から福島駅への送迎もある模様です。一時間かかります。

お盆に、今年はもうこれで涼しくなるかなあと、誰かの声。いいなあ。これからまた暑い広島へ帰る身にはうらやましい。 

愛媛県内子町の月乃家。

http://www.we-love-uchiko.jp/stay/550/

古民家を有名建築家がリノベーション。経営者ご夫婦がとてもいい方で、一緒に夏祭りの花火大会見た。うちわと虫よけ貸してもらって、親せきの家と同じ。泊まる日に、ご主人は宿の外へ出て私たちを待っていてくださった。

ああ、また旅行したいよう~老女絶唱。

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