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「独女日記」 藤堂志津子

2019-03-26 | 読書

次の本が届くまでのつなぎに、公民館で借りる。

普段は読まない作家の、普段は読まないエッセイ。

エッセイは身辺のあれこれを書いているので、考えが似ていれば共感するけれど、そうでない場合は、私は入り込めない場合が多い。

小説はどんなに突飛なことが書かれていても、食指が動いて読み始めたら、自分の者の見方考え方を再確認したり、変えたりする心地よさがある。

いわゆる団塊の世代の作家。30年くらい前、デビューしてあまり経たないうちに直木賞も受賞し、順調に作家生活を送っていると思っていたけれど、この本の中では私生活のあれこれにも触れていて、どんな人にも悩みや苦しみはあるのだと、知った。

両親を見送り、過去には病気にもなったけど、この本に書かれている2010年ころは、小さな犬との生活に幸せを感じているとのこと。

犬ですか~

実家には最近までずっと犬がいた。でもぺットではなく番犬。ここまで可愛がってなかった。

常々私は、犬を家族としてかわいがる人の心理には無関心だったけど、この本読んで、直木賞作家の達意の文章で、大変によくわかった。

犬と人間、哺乳類としての種類は違うけど、この愛情の注ぎ方は子供と全く同じ。そうなんだあ。

今は核家族が増え、結婚しない人も増え、その代りにペットが人の心を癒す大切な存在になっているのだと。時代の必然なのだと思った。

犬を飼う人の生活もよくわかった。そして犬の洋服のあれこれも、高価だけど、子供と同じなのだから、買いたい人、買える人はどんどん買えばいいと思う。それで経済が廻っていく。

犬用の防寒スパッツが13,000円にも驚いたけど、犬用の靴があるのには驚いた。一体いくらするんだあ~

穿かせるととても嫌がり、全然歩かないそうで。いゃあ~面白かった。犬用の靴、見てみたい。


私ですか。ペットとはとんとご縁がなくて。一人暮らしになれば宗旨替えするかもしれないけど、今は旅行に行くときに困るのと、節約生活しているので。

この本でペットに愛情の注げる人は飼わない人に比べて、また別の愛情を知っていることが分かった。うーーーむ、たまには読んだことない作家の人のも読むべきと思った。

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