ブログ

 

「ひとり暮らし」 谷川俊太郎

2020-09-08 | 読書

暑い時なので、少しの時間で読めるエッセィ集を呼んだ。

説明するまでもなく、日本を代表する詩人。外国語に訳された詩も多い。

これは1990年前後から2000年過ぎまで、各媒体に発表された短文を集めたもの。

共通するテーマはないけれど、全編を通じて感じるのは発想の自由さ、この時70前後だけど、外国へも仕事で出かけたりとフットワークの軽さ、そこのところが面白かった。

毎日書斎にこもって詩を書いているイメージだけど、毎日の暮らしを淡々と楽しみ、感じ、考え、詩になるのは最後の段階。

暮らし全体が詩人なのだと改めて思った。

詩は特にたくさん読んでいるわけではないので、機会を見つけてそちらのほうも読みたいと思った。

年取ると、体が心を支配するようになると言うのは卓見だと思った。

私はうんこ、しっこが生きることの究極の現実だと思っている。観念や幻想から自由になって、裸のからだ一貫で生きるのが老いというものかもしれない。110p

激しく同感


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 裂織り、150㎝まで | トップ | 裂織り、終わり »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。