暑い時なので、少しの時間で読めるエッセィ集を呼んだ。
説明するまでもなく、日本を代表する詩人。外国語に訳された詩も多い。
これは1990年前後から2000年過ぎまで、各媒体に発表された短文を集めたもの。
共通するテーマはないけれど、全編を通じて感じるのは発想の自由さ、この時70前後だけど、外国へも仕事で出かけたりとフットワークの軽さ、そこのところが面白かった。
毎日書斎にこもって詩を書いているイメージだけど、毎日の暮らしを淡々と楽しみ、感じ、考え、詩になるのは最後の段階。
暮らし全体が詩人なのだと改めて思った。
詩は特にたくさん読んでいるわけではないので、機会を見つけてそちらのほうも読みたいと思った。
年取ると、体が心を支配するようになると言うのは卓見だと思った。
私はうんこ、しっこが生きることの究極の現実だと思っている。観念や幻想から自由になって、裸のからだ一貫で生きるのが老いというものかもしれない。110p
激しく同感。