四国カルスト、天狗の森、黒滝山、内子
四国カルスト、天狗の森、黒滝山、内子 酷暑の旅 |
先月一人でイギリスへ行ったので、今月は連れ合いと一緒に海外旅行(海を越えて四国へ) 泊まるのはイギリスのホテル(オールドイングランド道後山の手館) うーーーむ、かなり無理が、、、 そのあと車で高知県境の天狗高原から登山しようと計画。 愛媛県大洲は当日日本一の暑さ37.2℃だったそうで、汗びっしょりの登山となりました。 2008/7/19~21 |
ホテルに着くと「本日は混雑しているので食事は八時から」とのこと、道後温泉街を散歩。後ろは道後温泉館。 二階、三階で休憩できて風情満点でした。 |
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オールドイングランド道後山の手館。いつも間際に宿を探すので、今回はこんな感じに。日本人の考える憧れの西洋♪ |
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レストランにはあちこちにでかい食器棚があって目隠しになっています。スポードの食器ばかりを入れた棚もありました。 食事はコース料理で、まず一品目、アミューズ。飾り皿はノリタケかどこかの特注品で宿の全景とロゴが真ん中にあります。 でもそこに四角のお皿を載せるのは大丈夫?下に紙ナプキンを敷いているとはいえ・・・ ちなみにイギリス人はこんなに丁寧にお料理を作らないのでは・・・日本人好みですね。 |
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次は魚の冷たいお料理です。お皿のふちの水玉模様が涼しげです。この後は食べるのに夢中で写真はありません。 食事はフランス料理、レストランは夜は浴衣厳禁、でも館内に温泉あり。気取ればいいのか、くつろげばいいのか、、、、 |
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こちらカフェテラス、上はぶどう棚になっています |
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翌日、気を取り直して高地県境の天狗高原へ。松山から二時間半。 途中、高原マラソンと遭遇しなかなか登山口まで行けません。 向こうは高知県。 |
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日本三大カルスト台地の一つ、四国カルストです。向こうに見えるのが国民宿舎天狗荘、うしろに天狗の森が見えます。 あの山へ登ります。 |
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キャンプ場などたくさんの施設があります |
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天狗荘後ろの登山口から登って行くこと55分、最初のピーク、天狗の森へ着きました 大引き割りは大きな亀裂らしいのですが、時間がないので行けません |
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天狗の森頂上から黒滝山を見ます。大分下りてまた上り返すコースです。向こうの白いのは山を削って石灰岩でも採っているのでしょうか。 途中に黒姫平という谷底でご夫婦に遭遇。 「広島から来た」と言うと、「先日比婆山へ行った。ブナが凄いね」と山仲間はすぐに打ち解けて嬉しい限り |
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黒滝山は見晴らしはいまいち。登った証拠に一枚 |
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時間がないのでカルスト台地へ駆け上がり、急いでパチリ。 時に午後三時半、これからあの林道を通って山を下り、内子まで行きます |
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今夜の宿は個人経営の「山荘 山岡」。内子の市街地から近いとはいえ山の中で、周りに家はありません。 木の茂った庭の奥が玄関、お客さんは三組、宿と言うより、田舎の親戚の家に行ったよう。 トイレと風呂は部屋にもありますが、大きな風呂に家族ごとに。 部屋と風呂から山だけが見えます。 朝は小鳥の声で目が覚めて、くつろげる宿でした。水周りは増築したばかりのようでとても清潔です。 ホテルが非日常の空間を楽しむ場所なら、こういう宿は同じ非日常でもふるさとへ帰る。子供のころへ帰るという感じ。 のんびりすごしました。 |
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内子は木蝋の集積地として栄えた町、今も当時の繁栄のしのばれる町並みが残っています。 こちらは酢卵を作る森文と言う醸造元です。 |
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寛政年間の建物がまだ現役です。上芳我、中芳我、下芳我というお宅があります。 いずれも旧家のようで、公開しているお宅もありました。 |
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驚いたのはイギリス人が観光していたこと。 ガイドボランティアの初老の男性に町の名前を言い、コッツォルズと言い足していたけれど、男性は反応なし。 話に入って「先月行った、いいところだった」と言いたかったけど話が弾んでいるようで割り込むのは遠慮した。 アメリカ人観光客もいた。 先月、まさかコッツォルズの人は極東の国にまで来ないだろうと思ったけれど、来る人もいるんですね。 京、大阪ではなく、本当の日本が残っているのはこんな町。外国人をひきつけるものがきっとあるのでしょう。 このあと若いころ読んでいた大江健三郎の生地がこの付近と聞いたが、小説ではものすごく山奥のイメージで断念。 でも帰ってから案内をよく見ると、内子駅から車で10分なんて・・・ 「濃密な森の気配があたりを支配して・・・」というような文体に先入観を持っていた私が早とちりでした。行けばよかった。残念。 |
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