部長漂流
江波戸哲夫
正直なところ、おもしろかった。
ものがたりは・・・
バブル崩壊後、大型プロジェクトが打ち切られ、出世コースからはずれた不動産会社部長の森田は、早期退職制度に応募して再起にかけていた。独立して、三十年間やってきたこの不動産業界で、もう一旗あげるのだ・・・!
意気様様で退職した夜、帰宅した家はもぬけの殻!妻もこどももいない!失踪してしまった!
おまけに貯金と退職金の半分以上が消えた!自分の身になにがおこったのか・・・
妻子さがしをしつつ、独立し仕事をする森田・・・
妻の行方がわかった・・・ 妻は・・・
なんともいえない感じの小説、読みながら森田の妻はわがままだ!と思いながら読んでしまった・・ほんとにわがままだな・・
しかしながらよく考えたら明日はわが身(笑)のような違うような・・・
サラリーマンにとって家族とは、仕事とは何なのか・・・考えさせられる小説でした。
読んで満足。