
年明けは時代小説ずくしの感じになってきた。
葉室麟の 陽炎の門を読む。
豊後6万石の黒島藩の内紛を描く・・・
主人公は下士からあがって執政まで上り詰めた桐谷主水
執政になり登城した日から、過去の忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。
昔の道場同士の喧嘩で、お互いに倒れたものたちを、おもしろがり痛めつける一団がいた。
その一団は藩の当時の世子、今の藩主であり
人に対して残忍なことをやって喜ぶ歪んだ性格の持ち主であった・・
その事件で主水の親友が切腹させられた、その介錯を主水にさせた。
親友の息子がもどってきてあだうちに表れて窮地におちいる・・・・
最後は決着はいいように終わるのだが・・
なんか終わり方がいつもなんか派手な感じでの終わり方があるような感じがする、ドラマにしたら
エンドがいい感じかという終わり方のような感じがする
ここは藤沢周平の小説のさりげない終わり方と違うような感じがする。
うまくいえないが、終わりに連れて話がごちゃごちゃして、はげしく動く感じがする。
そういう感じの作品が好きな人もいると思うけど、どちらかいえばさりげなく終わりあとにジーンと余韻が
残る小説がやはりよいですね。