宮部みゆきワールドの全開のものがたりです。
本屋で表紙が気に入って思わず手に取った本です、
江戸で、親に捨てられて、つけられた名前は「ほう」・・・
それは阿呆のほう・・・
そのほうが、江戸の問屋の金毘羅代参で、この丸海に捨てられた同然で
この地に生活することになる、わずか9歳
この ほうの生い立ちを読んでみるととてもせつなくなる
どうもこどもが主人公の時代物に弱いかもしれない
ほうを引き取ってくれた、藩医の井上家のほうの面倒をよく見てくれた娘琴江が毒殺
されてしまった・・・
そして江戸で流罪となった幕府要人加賀殿が丸海に入領しようとしていた・・
この江戸と丸海藩とのかけひきと、琴江毒殺とがからんだ事件に ほうが巻き込まれて
いく・・・
読みながら ほうの親になった気持ちで読んでいる自分
下の娘より年下ですが、それほど年も変わらない ほうなので
どうしてもそんな気分になるのかもしれない。