しばらくぶりで「いえ」に関わることを記録します。蔵について。
この蔵がいつ頃建てられたのか正確には分りません。
確かめる機会を逸しました。
我が家はざっと築130年の家としていますが、それは祖母が生まれた明治25年にはすでに建てられていたからというのが根拠です。これは祖母生前に直接確かめたことです。
この蔵がいつ頃建てられたのか正確には分りません。
確かめる機会を逸しました。
我が家はざっと築130年の家としていますが、それは祖母が生まれた明治25年にはすでに建てられていたからというのが根拠です。これは祖母生前に直接確かめたことです。
残念ながら、蔵については確かめていません。
父にも聞かないでしまいましたが、100年は経過しているだろうと推測しています。私が物心ついた頃にはすでにかなり年季が入っていましたから。
外見から分るとおり、建築時のままではありません。複数回リホームしています。
しかし、本体には手を掛けていません。
外見から分るとおり、建築時のままではありません。複数回リホームしています。
しかし、本体には手を掛けていません。
そもそもこの蔵は土蔵です。
外からは見えませんが、全体が厚い土壁で覆われています。
下の方の石積みは、40数年前に土壁下方の表面が傷んできたため岩石で包んだもの。
屋根はというと、ただ乗っているだけ。正確には乗っていただけの蔵でした。
外からは見えませんが、全体が厚い土壁で覆われています。
下の方の石積みは、40数年前に土壁下方の表面が傷んできたため岩石で包んだもの。
屋根はというと、ただ乗っているだけ。正確には乗っていただけの蔵でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/7d/8e265e785aba828d117abccdabeb6705.jpg)
平成6年春の暴風で屋根がそっくり吹き飛ばされたのです。
気がついた時には屋根だけがひっくり返っていました。
それで、屋根は単に乗っていただけということが分りました。
父はすでにそのことは知っていました。聞くと、昔の蔵ではごく普通で、特に珍しいことではないようです。
屋根はその時新しくなり、ほぼ元の形に復元されました。
それで、屋根は単に乗っていただけということが分りました。
父はすでにそのことは知っていました。聞くと、昔の蔵ではごく普通で、特に珍しいことではないようです。
屋根はその時新しくなり、ほぼ元の形に復元されました。
今度はボルトで蔵本体と屋根がしっかり繋がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b1/a6d1fda4fb45e977ad5e77a0334563dc.jpg)
屋根の下には結構な隙間があります。その屋根下も厚い土壁に覆われています。全体が厚い土壁になっているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a2/09e7574fe2e09a183c36175dd6871770.jpg)
この時に、周りの土壁はサイディングで覆いました。
下屋も新たにこの時に付けられました。
一見分かりませんが、あくまでこの蔵は土蔵なのです。
入り口の扉は全く変わっていません。鉄扉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/41/957f4b2ab8b41dcf195e58ff18353b6f.jpg)
扉が3重になっています。これは盗難防止もありますが、土壁の厚さに合わせ気温変化を抑えるためと思われます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/61/2c8d1850b950dacfe4bd75c8c772925a.jpg)
この蔵には元々は電灯がありません。電気が通じる前の時代に作られたのではないかと思われます。
それで明り取りが設けられています。
それで明り取りが設けられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/98/5fc6cb42c6e1ed8ce5b3a481876a34a0.jpg)
もちろん今は電気が入っていますが、痕跡はそのままです。
厚い土壁が、ここで確認できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a3/fdb3ba10b093180e2b90185072d3a56a.jpg)
1階です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d1/c5fddb76f90d4ed4d7fcda6bf9c3fedd.jpg)
中は手を加えていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e7/dd6f729da58839b5775d94644c44b99f.jpg)
この側板の外側が厚い土壁になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/2d/47799c95d5e05b28a4968e4f0bf1c20b.jpg)
2階に上る階段。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ac/39847f33671f2c4dbca17807f5331d0b.jpg)
2階です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/75/24b763f871bcd0136093849b2825a2fb.jpg)
これは棟木と言うのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/4b/298b5495fecee10c21aaa9c35960a929.jpg)
梁は自然に歪曲した木材が使われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/17/0479ba1a83f238e3053dd77b3b0c4992.jpg)
赤松材と思われます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/28/ae5ac6569b50d1f8265ce8b7bbda1f9e.jpg)
決して良い材料ではありませんが、匠の技量がしのばれます。
立派な蔵ではありません。どこにもある農家の土蔵です。
今では、このような蔵はあまり見られなくなりました。
しかし、未だ歪みや細かい隙間がほとんど見当たりません。
夏も気温が上がらないので、今でも貯蔵庫の役割を十分果たしています。