里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ハチクが盛んに採れる

2022年06月19日 | 山菜

ハチクが盛んに採れています。
5月末からポツポツと出始め、今がほぼピークとなっています。
今月の気温が低かったせいか例年より若干遅れ気味でしょうか。


普通、単に筍というと孟宗竹のタケノコのことを言っています。
しかし、どんな竹にもタケノコはあるわけで、孟宗竹が終わると出てくるのがハチクです。
雨は多かったので順調に発生しています。


ハチクは漢字で書けば淡竹。
もっとも、小生も正しい漢字の書き方を知らずにいました。
昔は、葉竹か破竹、あるいは当地方独自の方言かと思っていました。
当地方でハチクと言えば、すでにタケノコのことで、淡竹の子とは言いません。
布袋竹のタケノコも食べられますが、これもホテイチクで、すでにタケノコです。
孟宗竹だけが筍(竹の子)で、特別扱いするのが面白い。
ハチクは孟宗竹の筍に比べると、太さはずっと細く皮も滑らかです。
少し赤みを帯び産毛が少なくつるっとした感じです。


採るのは非常に簡単。
土はまったく掘らず、鎌で根元から刈り取ります。


出始めは竹藪の中ではなく周りの竹の生えていない日当たりの良いところに出てきます。


地下茎は浅く、遠くまで伸びるので、思いがけない所に出ることもあります。
竹藪の中に本格的に出るようになれば最盛期です。
元が太いものほど良いタケノコです。このようなハチクなら申し分ありません。


丈が伸びてくるとやはり硬くなってくるので、採り遅れはよくありません。
短くても悪くはありませんが、効率が良くないので30~40センチくらいが目安。
太いものはもっと長くても良いでしょう。このくらいなら穫り頃。


これでは少しもったいない。


ただし数日採れないようなときは早めに採ってしまいます。
このように細いものは採らずに倒してしまいます。


少々採ってみました。結構良いものです。


ハチクはえぐみが非常に少ないので、そのまま料理することもできます。
ただ、一度には使い切れないので一旦は茹でるのが普通。
それでも孟宗竹の筍のように米ぬかなどを使い茹であく抜きする必要はありません。
そのまま茹でるだけで十分です。
汁物、煮物、炒め物など何にでも使え、孟宗竹よりハチクが好きという人も多い。