里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

イネの生育は順調、雑草の刈り払いも終了

2022年06月09日 | 田んぼ

田植えをしてほぼ1ヵ月。イネの生育は順調と言っていいでしょう。
田植え後の天候は全般的に気温が高く、好天でした。
風の強い日が多く、一時葉先が変色しましたが、今は解消し青々としています。


この時期の田んぼは水が綺麗で、一番清々しく見えるかもしれません。


これからがイネの茎数が増える分けつの最盛期。
水管理を怠らず、分けつを促進させることが大事になります。
最終の目標茎数は25本。現在の1株の茎数は12、3本と言ったところでしょうか。
この状態なら今月中には目標茎数を確保できると思います。


ここに来て気温が下がりどんよりしてヤマセの様相、さらには大雨と不安定ですが、山あり谷ありは何時ものこと。
必ずしも生育が進めば良いとばかりは言えないのが難しいところ。
当地方ではヤマセによる低温が常に問題となります。
生育が進むと穂の基となる幼穂が出来る最も大事な時期に低温に遭遇するリスクが高まります。
近年は、前半の生育が進み過ぎる傾向があり、かえって心配させられることが多い。
田んぼの仕事は地味な作業が多く、この時期は周辺雑草の刈り払いが一番の作業です。
刈り払いの作業は年に3回が普通。丁寧な方は4回ですが。
5月末から6月上旬が1回目の刈り払い時期です。
5月半ばまでにやれば草が伸びていないので作業は楽ですが、年4回刈るようになります。
平野部からみれば、同じ田んぼの面積でも刈り払い面積は何倍にもなるでしょう。
毎日、終日はやれないので、始めから終わりまで1週間は見込む必要があります。
ただし、刈り払い作業は雨降りでも可能。むしろ草は濡れていた方が刃物の切れが良い。
当地のような里山では大きな土手が沢山あります。このような土手です。


この程度なら慣れているので、大したことはありません。


幹線道路の法面の所有者は市町村ですが、これも側の田んぼの所有者が刈り払うのが暗黙の了解事項。


ここが最後、刈り払い作業はほぼ終了です。


しかし、実は雑草の管理はこれで終わりではありません。
小生は無農薬栽培者ではないので、必要最小限の農薬は有効に使うようにしています。
電気柵の直下には除草剤を使います。これは昔は全く必要のない作業でした。


当地にまでイノシシが出没するようになって10年ほど。
電気柵を設置して8年目になります。長さにして約750m。
この下草の管理が大変で、除草剤の利用が欠かせません。


そして、このような急な土手。


幹線道路の大きな法面。


このようなところは高齢の身には辛くなりました。
しかし、除草剤は使えません。雑草を枯らすと弱くなり大雨で崩れてしまいます。
そこで利用しているのが抑草剤。


草を枯らさず伸びを抑えます。十分効果があります。
もっとも散布するのも楽ではありませんが、短時間で済みます。
小生も10年前とは体力にはっきり違いがあることを実感しています。
何時まで出来るかは神のみぞ知る。