里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

種もみの消毒と水漬け開始

2020年03月23日 | 田んぼ
 今年の米作りのスタートです。
 塩水選をした後、種籾消毒を1昼夜行いました。
 種籾はよく精選されており、塩水選をしても浮く籾はわずかです。種籾を網袋4つに分けて入れます。


 消毒はごく一般的なテクリードCという化学農薬を使います。
 一度微生物農薬のタフブロックという消毒剤を使ったことがありますが、処理法が難しく馬鹿苗病が完全に防げないので止めました。近隣に馬鹿苗病が発生しているのを見かけますが、多分この薬剤を使っていると思います。
 200倍液で24時間処理します。 


1昼夜経った状態です。これで処理完了です。


 引き上げた後、薬液が滴らなくなるまで、このようにしておきます。


 薬剤仕様では直ちに水漬けを開始してもいいのですが、一輪車に乗せたまま陰干し、数時間風乾しています。


 水漬け開始です。期間は2週間が目安。


 品種は「ひとめぼれ」。かつては3~4品種作っていましたが、今は刈り取り作業を委託しているため1品種のみです。複数品種作ってみたい気持ちはありますが、作業を繁雑にさせてしまいます。我が家の規模ではしょうがありません。
 「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにします。種籾消毒の効果を確実にするため、最初の3~4日は水交換しません。


 わずかばかりとはいえ、今年最初に種籾に手を付け、米作りが始まると思うと一種独特の感覚になります。やはり、米は他の作物とは何か違うものがあるのでしょう。失敗は出来ないという緊張感もあるかもしれません。
 しかし、今や米は国民一人当たり1俵も消費されず、米を作らない水田が大幅に増え、農家でも米を作らないのが何ら珍しくない時代になりました。


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