里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

喪中の年取り

2022年01月15日 | 暮らし

喪中で年末年始を迎えた我が家。
喪中に神事、慶事は避けるのが習わしです。
宮司から御指導を頂き、我が家の年取りは1月14日。
年取りとは、当地で昔から言われてきた大晦日から元旦の年越し行事のことです。
この言い方も我々世代までかもしれません。
昔は年齢を数え年で表しました。数え年では元旦を迎えると年齢が増えます。
従って、全ての人が年越しをすると一斉に一つ歳を取ります。
誕生日の満年齢で数える現代では、年取りも死語になりつつあるということでしょうか。
神事としての正月は1月14日に松を下げ、どんと祭などで納め終わります。
我が家では、今年は逆に1月14日にお歳徳神の飾り付けやお参りをするのです。
自身が喪中で正月を迎えるのは初めての経験。
正月中に仏事に関わることは過去にもありました。その時は松を下げてしまいます。
がらんとした神棚。


古いお札やお幣束、お歳徳神の飾り物は12月30日に全て下ろしました。
そして、我が家で納めることになっている祠、山の神様に納めました。
新しいお幣束やお歳徳神などは神棚の下に置いたままにしています。


これを神棚に飾り付けます。昔から連綿と続いている我が家の配置です。


中央の神棚にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様、右に鎮守様、左に氏子になっている神社のお札など。
右側の神棚には恵比寿様など。鯛の飾り物も。
左側の神棚には大黒様。両側にお幣束。
台所にある小さな神棚。
ここには五穀豊穣の神様とかまどの神様を奉ります。同時に火伏せのお札も。


床の間。


例年なら正月中掛かっていた天照皇大神の掛軸を変えるところです。
今年は日常の掛け軸なので変える必要もないのですが、気分転換に変えてみました。
この後はお参り。
山の神様。
お幣束と御散供(おさご)を捧げます


鎮守の神社に。
昨日は雪がちらつく一日で、薄らと積もっています。


しめ縄は講中代表を仰せつかっている小生が12月30日に掛けたもの。
しめ縄に付けた紙垂(しで)は紙なので弱く、ちぎれてなくなっています。
それでも三が日は持ったようです。帰りに外し、納めました。
年越し前に掃除した参道の石段は思いのほか汚れていませんでした。


石段を登り始めると間もなく出羽三山の石碑。
お幣束と御散供を捧げお参り。


境内の後方にある本殿。


拝殿。


お賽銭を捧げお参りします。
家内安全、五穀豊穣と同時に疫病退散を願わずにはおれません。
例年なら昨日から今日にかけては小正月。
我が家では「鳥追い」をしますが、今年はなし。
神社の鳥居のしめ縄だけを静かに納めました。
喪中の正月はこれで終了です。