里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

椎茸原木用ナラの木を玉切りして運び出す

2022年01月16日 | 野山

今朝起きたところ、津波警報、注意報が発令されているのを見て驚きました。
悪夢が甦ります。何事もなく過ぎ去ってほしい。
過日、伐採したナラとクリの木。
今回は条件の悪い場所での伐採です。
フジの蔓も一面に絡まっており、甚だやりにくい。


伐採した後は玉切りして運び出します。
寒さも厳しく長時間はできず、これも二日がかりとなりました。


これはクリの木。


木の形と大小を考えて、適当な長さに玉切りします。
補修用に大小の木を適宜利用します。
玉切りした後は寄せ、運びやすいところまとめておきます。
こちらはナラの木。


正確にはコナラ。フジの蔓の絡みつきがひどい。


ナラの木はシイタケの原木用なので約90センチに玉切りします。


本来は伐採した後、3~4週間置いてから玉切りするのが理想と言います。
しかし、放置し、大雪などに見舞われると大変なので、すぐ玉切りしています。


ナラとクリの木が混在。長い木はクリです。


玉切りした後は運びやすいところにまとめます。


椎茸原木には直径10~15センチが適当ですが、太いものは20センチ、10センチ以下も若干あります。
それ以上太いものは放置しました。
場所が悪いところで生木を扱うので、かなりきつい作業です。


この後は運搬機で運び出し。
雪も降り出し、手が異常に冷たく参りました。
生木なので重いこともさることながら、とにかく手が凍えます。
何分、年代物の運搬車。


先日、クラッチが滑るようになり、Vベルトを交換したばかり。
キャタピラーには沢山亀裂が入っているので無理はできません。
短時間ですが荒れた天候になりました。


3回ほどに分け作業場の下屋に運び込みました。


40本ほど。苦労の割には少ないですが、今年はこれで終了。
このままで少し置き、乾き具合を見ながら植菌します。
まだ、栗の木の運び出しや柴木の後始末も残っています。



喪中の年取り

2022年01月15日 | 暮らし

喪中で年末年始を迎えた我が家。
喪中に神事、慶事は避けるのが習わしです。
宮司から御指導を頂き、我が家の年取りは1月14日。
年取りとは、当地で昔から言われてきた大晦日から元旦の年越し行事のことです。
この言い方も我々世代までかもしれません。
昔は年齢を数え年で表しました。数え年では元旦を迎えると年齢が増えます。
従って、全ての人が年越しをすると一斉に一つ歳を取ります。
誕生日の満年齢で数える現代では、年取りも死語になりつつあるということでしょうか。
神事としての正月は1月14日に松を下げ、どんと祭などで納め終わります。
我が家では、今年は逆に1月14日にお歳徳神の飾り付けやお参りをするのです。
自身が喪中で正月を迎えるのは初めての経験。
正月中に仏事に関わることは過去にもありました。その時は松を下げてしまいます。
がらんとした神棚。


古いお札やお幣束、お歳徳神の飾り物は12月30日に全て下ろしました。
そして、我が家で納めることになっている祠、山の神様に納めました。
新しいお幣束やお歳徳神などは神棚の下に置いたままにしています。


これを神棚に飾り付けます。昔から連綿と続いている我が家の配置です。


中央の神棚にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様、右に鎮守様、左に氏子になっている神社のお札など。
右側の神棚には恵比寿様など。鯛の飾り物も。
左側の神棚には大黒様。両側にお幣束。
台所にある小さな神棚。
ここには五穀豊穣の神様とかまどの神様を奉ります。同時に火伏せのお札も。


床の間。


例年なら正月中掛かっていた天照皇大神の掛軸を変えるところです。
今年は日常の掛け軸なので変える必要もないのですが、気分転換に変えてみました。
この後はお参り。
山の神様。
お幣束と御散供(おさご)を捧げます


鎮守の神社に。
昨日は雪がちらつく一日で、薄らと積もっています。


しめ縄は講中代表を仰せつかっている小生が12月30日に掛けたもの。
しめ縄に付けた紙垂(しで)は紙なので弱く、ちぎれてなくなっています。
それでも三が日は持ったようです。帰りに外し、納めました。
年越し前に掃除した参道の石段は思いのほか汚れていませんでした。


石段を登り始めると間もなく出羽三山の石碑。
お幣束と御散供を捧げお参り。


境内の後方にある本殿。


拝殿。


お賽銭を捧げお参りします。
家内安全、五穀豊穣と同時に疫病退散を願わずにはおれません。
例年なら昨日から今日にかけては小正月。
我が家では「鳥追い」をしますが、今年はなし。
神社の鳥居のしめ縄だけを静かに納めました。
喪中の正月はこれで終了です。


苦戦したナラとクリの木の伐採

2022年01月14日 | 野山

ナラとクリの木を伐採しましたが、苦戦しました。
少々邪魔になっている木で、足場も悪いところです。


寒さも厳しく、時折雪も降り、手が凍えて長時間はできません。
当地はこの時期、西高東低の気圧配置で大雪になることはまずありません。
ですが、今年は雪雲が流れ込んで、溶けたり積もったりを繰り返しています。
少しばかりの木に二日がかりとなりました。
ナラとクリの木が混在しています。


これがナラの木。正確にはコナラ。椎茸の原木(ほだ木)用にします。


これがクリの木。


水路や土手などの補修用にします。


ナラとクリの木は、慣れないと見分けにくい。
今年、クリの木を切るつもりはありませんでした。
しかし、成り行きで何本か切ることになりました。
フジの蔓が縦横に絡まっており、纏めて伐採せざるを得ませんでした。
チェーンソーを使うので、安全が第一。
今回は場所もよくないので、特に注意が必要です。
この強固なフジの蔓が苦戦の最大の原因。


太い蔓が縦横無尽に高いところまで這っています。
始める前から分っていたことではありますが、途中で止めるわけもいきません。
綺麗にストンと倒れない木も多々。


蔓でぶら下がる木が次々と。


蔓や枝を切りながらでないと進めません。


折り重なって倒すしかないところも。注意しないと危ない。


椎茸原木には直径10~15センチが良いとされています。
切っているナラの木は根元が20センチくらいのものが多い。
これはもっと太い。


今年の伐採は効率が悪く、少ない本数で終了することにしました。
切り倒すのは良いとしても後始末が大変なのです。
この後、玉切りして、運び出さないといけません。



干し柿づくり'21~ころ柿の保管

2022年01月13日 | 干し柿づくり

干し柿は、干し始めから間もなく2ヵ月。
今年は乾燥の進みが遅れたものの、年内中には干し柿に白粉が吹き始めました。
このように、吊したまま紙袋で覆いをしていました。


さらに乾燥も進んできたので、1週間ほど前に室内に取り込みました。
室内への取り込みは例年より少し遅れました。
厚手の紙に2重に包み、段ボールに保管しています。


これは助っ人がやってくれたもの。
干し柿は放置すると乾燥が進み次第に硬くなってきます。
ここから先は、それを抑える必要があります。
昔は「寝かせる」という管理をしたものでした。
現在は量も少なく、毎年簡易な方法を試行錯誤しながら貯蔵しています。
必要な都度取り出します。
開けてみます。これは大玉の干し柿。


大玉は大部分贈答にしたのでごく少なくなりました。


これが、中玉と小玉の干し柿。


今年はあまり白粉が吹いていません。普通は小玉の方が白粉が吹きやすいのですが。


これはタッパーに入れて保管している干し柿。こちらの方が白粉が吹いています。


より密閉度が高いので、乾燥が進まず硬くなりにくい。
量が少なければ、好みの硬さの時にタッパーに取り込むのが簡便で良いようです。
室内が暖かい場合は冷蔵庫内に保管します。
これはラップに包んでからタッパーに入れたもの。


これならより水分は抜けにくいので、軟らかい干し柿が好みの人には良い。
長期に保存する場合は冷凍が確実。
軟らかい干し柿が好みの人は年内の早い時期に冷凍し、殆ど変わらない状態の干し柿を年中楽しんでいます。
今時には、我が家ではいつも茶菓子として出ています。


少し大ぶりの干し柿を取ってみました。


割いてみます。


あんぽ柿の明るいゼリー状からはすっかり変わりました。
色は黒ずみヨウカン状の硬さに近づいています。
典型的な「ころ柿」の状態となりました。小生の好みです。


水墨画「ブロッコリー」

2022年01月12日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙 

ブロッコリーを水墨画で描きました。
ブロッコリーは水墨では余り描きたくない題材です。描く人も殆ど見かけません。
まして、葉付きのブロッコリーを描くことはまずないでしょう。
小さい紙では余白ができずバランスが良くありませんが、敢えて描いてみました。
今やブロッコリーは年中店に出回り、知らぬ人がいないメジャー級の野菜となりました。
しかし、どんな風にできているかは知らない人の方がはるかに多いことでしょう。
大きな葉を付けた茎の先に花芽が出来、生長して花蕾となります。
これが頂花蕾で直径10数センチ。売り物にするには10センチは必要です。
さらにわき芽が伸びて、その茎の先にも花芽が着きます。これが側花蕾。
普通、側花蕾は小さいものは1、2センチ、大きいもので数センチ。
自家用には重宝ですが、これでは普通の店では売り物になりません。
ところが、上手く作ると頂花蕾並の10センチ以上になるのです。
小生は頂花蕾並の側花蕾を穫ることを目標にしています。昨年は軒並みそんな側花蕾ができました。
残念ながら、今年は殆どできませんでした。ぜひ再現したい。


古木のザクロと梅の剪定

2022年01月11日 | 古木管理

古木のザクロと梅の剪定をしました。
樹齢はともに推定130年以上。
年々、衰えており、どのように維持するかが大きな課題です。
これがザクロ。


昨年は花も少なく、実は1個も留まりませんでした。
実が1個も成らないのは2年連続。初めてのことです。
かつての剪定は、高木にしないことが第一。そのため大枝を切り詰めることが主体でした。
しかし、今は衰弱し、太い枝が伸びるようなことはなくなりました。


今回の剪定は枯れ枝と徒長枝を整理する程度。


徒長枝は沢山出ます。
根元に近いところの徒長枝は邪魔になるので全て切ります。


上の方は適当に伸ばして樹勢の維持に少しでも役立てます。
切った枝葉は僅かこの程度。


枝の芯が黒くなっているのが見えます。


こちらは白梅。


苔むしています。


一昨年、カイガラムシの一種タマカタカイガラムシが寄生し危機的な状況となりました。
初めての経験で試行錯誤でしたが、薬剤防除に加え寄生した枝を思い切って切り落としました。
老木にとってはかなりの荒療治だったので心配ではありました。
結果的にはこれが奏功したか、現在は寄生は確認できません。
枝葉の勢いも大分回復してきたように見えます。
しかし、落葉も早く弱っていることは間違いありません。
したがって、大枝には手を掛けず、枯れ枝と徒長枝を整理します。


ザクロ同様、根元近くは徒長枝が沢山生えます。


これは邪魔なので全て切ります。


上の方は間引く程度です。


こちらは紅梅。


幹に空洞や腐れが多く、白梅以上に衰弱しています。


幸いだったのは紅梅にはタマカタカイガラムシが寄生しなかったこと。
近年は枯れ枝を切る程度にし、できるだけ新しい枝を伸ばすようにしています。
そのため、根元の方に枝が多くなり邪魔ですが、少し切った程度で辛抱です。


今回は全体のバランスを考えて、左の少し太い枝を切り詰めます。


昨年、枝途中まで切り詰めていましたが、もう少し切り下げました。
多少はバランスが改善したでしょうか。


剪定量は僅かです。


自己流の剪定で、全く自信はありません。
このザクロと梅は我が家の庭の象徴的存在。絶やすわけにはいかないのです。


厳寒に耐えるブロッコリー側花蕾を穫る

2022年01月10日 | 畑:花菜類

厳寒にも耐えてブロッコリーは元気です。


今、側花蕾の収穫盛り。
元日にはすっかり雪を被りましたが、それでも大丈夫。


ブロッコリーは急な強い低温に遭うと凍害を起こします。
しかし、徐々に寒さに遭うことで耐寒性が増し、少々の低温には十分耐えます。


ブロッコリーは種播きが7月12日と8月3日。2回に作付けしています。
左2畝が早い方、右の2畝が遅い方。


今の姿を見ても区別がつきません。
品種は何れも「緑嶺」。
生育は良好で、何れも大株になっています。
軒並み特大級となった頂花蕾の収穫は11月中にほぼ終わり、12月から側花蕾を穫り始めました。
側花蕾の数は頗る多い。


昨年は今頃でも頂花蕾並の大きな側花蕾が穫れていました。
今年はそのような側花蕾は殆どなく、このような側花蕾。


追肥と土寄せに少々拘り、L級の側花蕾を穫ることを目標にしているだけに残念ではあります。
一昨年の側花蕾がフロックでないよう今年はぜひ再現したい。
それでも、今穫っている側花蕾は数の上では勝っているかもしれません。
何より大株で、勢いが衰えないからです。


このくらいの大きさなら自家用に食するには十分。


厳寒期なので、穫り遅れて花蕾が開いてしまうこともありません。
必要な分をその都度穫ればいい状況です。


寒冷地のこの辺りでの問題はやはり凍害。
強い凍害を受けると花蕾の味が悪くなります。
花茎がしなっとなったらダメ。ポキリと折れれば大丈夫。
株自体も凍害を受けると葉が垂れてきますが、下葉だけなら問題ありません。
今のところ凍害の症状はほとんど見えていません。十分耐寒性が付いているものと思います。


これから春先まで穫るつもりなので先は長い。
ブロッコリーの側花蕾は売り物にはなりませんが、重宝です。


イチジク「蓬莱柿」の剪定

2022年01月09日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」の剪定をしました。
昨年のイチジクは豊作とまでは言えないもののまずまずの収穫ができました。
10月上旬から穫れるようになったので、この品種としては早い方です。
遅い年は青いままの実が沢山残されることもあるので、昨年は良かったと言えるでしょう。
イチジクの葉は11月末に落葉しました。


この「蓬莱柿」と言う品種は秋果専用種です。実はその年に伸びた枝に着きます。
新しい枝は1年で凄く伸びます。
在来種のイメージがあるので、最初はびっくりしました。そして葉も沢山茂ります。
ですから、剪定しないで放任すればとんでもないことになるでしょう。
8月初めには摘芯もしています。それでも背丈をはるかに超える高さになっています。
まずこのイチジクから剪定します。


地べたに付きそうな枝は元から切ります。
主要な枝は2、3芽を残して切り戻しました。


今年伸びた枝の大部分は切ることになります。
もっと枝は透かせるべきなのかもしれません。


別のイチジク。


同じような要領で切りました。


すべての枝をバッサリと切り戻すことになります。
さらに3本目。


4本目。


ちょっと見には丸坊主と言った感じになるので、びっくりされる方もいます。
最初はこんなに切って大丈夫かと思いましたが、翌年には芽が伸びてきます。
それでも、やはり春の気温が低く萌芽が遅いとヤキモキします。
剪定量はこの程度。


5本あったのですが、カミキリムシにやられ1本は枯れてしまいました。
近隣でこの品種を作っている方はいないので、自信がないまま剪定しています。
この辺りで昔から在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種と分っています。
当県の研究機関が明らかにしました。
我が家で以前作っていたイチジクも同様で、この「蓬莱柿」とは姿が全く異なります。

何はともあれ、今年のイチジクの剪定は終了です。
少々遅れ、薄暮となりました。

シュンギクの不織布トンネル効果

2022年01月08日 | 畑:葉菜類

シュンギクは摘み取り収穫を続けています。
品種は「中葉春菊」。
10月半ばから抜き取り収穫を開始、10月末からは摘み取り栽培に移行。
近年では最も生育が旺盛です。
しかし、シュンギクは他の冬野菜に比べると低温には弱い。
寒冷地のこの辺りでは、厳寒期になると露地では凍害を受け収穫できなくなります。
そこで、12月半ばに不織布のトンネルを掛けました。


これも、早くかけ過ぎると耐寒性が付かないのでよくありません。
0℃程度の低温に何度か遭わせてからの方が耐寒性が増します。
タイミングを計りながら掛けました。
結果的には上手くいったようです。
被覆直後からぐっと気温が下がり、-5℃程度の低温が何度か来ています。
不織布の表面にはがっちりと霜が付いています。


無防備なら凍害を受け、成長点周辺は黒くなり使えなくなっています。


もちろん低温の影響はありますが、凍害には至っていません。


不織布トンネルの効果は十分に確認できました。
べた掛けではやはり凍害を受けていた可能性が高い。
主枝(親茎)は2芽で切るようにしているので太い側枝が伸びています。


節間は詰まってきましたが、勢いは衰えていません。


わき芽を沢山残してしまうと、ジャングル状態になって細い茎になり品質が低下します。
さらに、低温にも弱くなります。
まだ穫り頃の側枝が沢山残っています。


収穫の終わった側枝(子茎)からはわき芽が伸びています。
これが孫茎となります。


孫茎を収穫するまで伸ばすのは露地では容易でありません。


まずは、沢山残っているこの側枝(子茎)がいつまで穫れるかです。


柿とビワの剪定

2022年01月07日 | 畑:果実類

柿とビワの木の剪定をしました。
メインの甘柿通称「五十匁」。


昨年秋は大豊作。
今年はその反動が予想され、隔年結果の順では裏年に当たります。
剪定は自己流で、あまり深く考えてやってはいません。
まずは高く伸ばさないこと。
自宅入り口なので邪魔にならないようにすること。
そして、太陽の光が十分に当たるように枝を間引くことです。
剪定前。


重なる枝と徒長枝はほぼ切ります。
剪定後。


かなりスッキリしました。


剪定量は例年並でしょう。


これは干し柿用の「蜂屋」。


メインの「蜂屋」は離れたところにあり、例年この木には期待していません。
ところが、昨年「蜂屋」は全般に不作でしたが、この木は成りが良く重宝しました。
剪定後。


徒長枝を中心に切りました。手前のケヤキも同時に徒長枝を剪定。


これはアルコール脱渋用の「平核無」。


一昨年は全く成りませんでしたが、昨年はかなり成りました。
隔年結果の順で言うと今年は裏年ですが、果たしてどうか。
高くならないよう穫りやすくするのが第一。
できるだけ太陽が通るように枝を透きます。
剪定後。


他の柿の木は邪魔な大枝を何本か切る予定です。細かい剪定はせずほぼ放任。
こちらはビワの木。


例年、成っても収穫直前にハクビシンにやられるのがいつものパターン。
昨年は久しぶりに穫ることができました。完熟した結構大きなビワでした。
剪定はやはり木を高くしないことと太陽の光りが良く入るようにすること。
邪魔なこのような枝を切ります。


今年は少なめです。


剪定後。


隣の栗の木も邪魔な枝を切りました。
花は11月中から咲き始め1月になっても咲いています。


ただ、今年は昨年よりかなり少ない印象です。


もっともビワは花数が多い割に実を結ぶのはごく少ない。
昨年良かったので今年は厳しいか。





水墨画「青梗菜」

2022年01月06日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙 


チンゲンサイを水墨画で描きました。
いわゆる中国野菜は、今ではすっかり日本に定着した印象です。
中でもチンゲンサイは、その代表的な野菜の一つでしょう。
よく似ている中国野菜にパクチョイがあります。
パクチョイは漢字で書けば白菜。
ハクサイと同じで紛らわしく、専ら表示はやはりパクチョイ。
日本に昔からある葉柄が白い体菜類と同じ姿です。
当初は、パクチョイの方がチンゲンサイより名が通っていました。
それで、葉柄が緑のチンゲンサイは青軸パクチョイと呼ばれていました。
ところが、次第にチンゲンサイの方が沢山出回り、知られるようになりました。
一方、パクチョイはすっかり影に隠れ、見かけなくなってしまいました。
やはり、葉柄も緑の方がイメージが良いので自然の流れだったのでしょう。
チンゲンサイは漢字で書けば青梗菜。
青軸パクチョイと言われたのは、過去ものとなりました。
ところで、今年は水墨画の記録をシンプルなタイトルにすることにしました。
また、これまでその時々の身近にある題材に多少拘ってきましたが、少し範囲を広げようかと思います。
テンプレートも変更しようかと考えましたが、しっくりこず当面このままにします。


冬のターサイ、縮み雪菜とチンゲンサイ

2022年01月05日 | 畑:葉菜類

冬の葉物として作っているターサイと縮み雪菜。
真冬になると姿が大きく変わります。
ともに9月21日の種播き。
バラ播きして、間引きを3回ほど。
11月半ばから抜き取り収穫しながら株間を広げていきます。
思うように収穫が進まないため、最終の30センチ間隔にはなっていません。
これがターサイ。ちなみに冒頭のは縮み雪菜。


初めのうちは葉柄が立っていますが、今は地べたに這いつくばった状態になっています。
これがターサイの大きな特徴。


寒さが厳しくなるにしたがって、横に広がっていきます。


そして、葉は一層濃緑になり厚みを増します。


外葉が黄ばんで枯れる株が出てきました。
古葉が枯れてくると次第に株は小さくなっていきます。


今年は早いうちから肥え切れの症状が出ています。
どうも元肥の施用位置と畝立て位置にずれが生じてしまったようで、ケアレスミスでした。
これは縮み雪菜。


ターサイ同様、収穫は余り進んでいません。
やはり外葉が少し枯れてきました。


縮み雪菜はターサイとよく似ています。
ターサイの変異した株から育成されたと言われているので似ているのも道理。
当初はターサイとほとんど区別がつきませんが、今時分になるとかなり違ってきます。
縮み雪菜も次第に横に広がりますが、ターサイほど極端ではありません。


葉の形もターサイより多少長め。
縮みはより細かく多数出ます。特に芯に近いところの葉は細かく縮れます。
これが大きな特徴です。

葉の厚みはターサイの方が厚く、光沢は縮み雪菜が強い。


当地方では、縮み雪菜は近年店によく出回るようになっています。
ターサイは我が家では長く作っていますが、店にはほとんで出回りません。
こちらはチンゲンサイ。


ターサイなどと同様に作っています。
今年は減らしました。それでも大分残っています。


こちらも肥え切れの症状が出てしまいました。


寒さにはターサイ、縮み雪菜に比べると少し弱い。
黄ばんだ外葉が出てきました。


強い低温では凍害を受けます。それでも枯れることはありません。

チンゲンサイはターサイや縮み雪菜よりもずっとポピュラー。
店にもごく普通に出回っています。
ターサイもチンゲンサイも長く作っていますが、小生の好みはターサイ派。
ターサイと縮み雪菜は栄養価抜群で旨味があります。

厳寒の中、長ネギを穫る

2022年01月04日 | 畑:葉菜類

厳寒の中、長ネギを収穫しました。


このところ、厳しい寒波が繰り返し来ています。
12月は暖かい日が続いていたところだったので、より厳しく感じられます。
当地は寒冷地とは言いながら、西高東低の気圧配置で大雪になることはまずありません。
ただし、北西の風に乗って雪が吹き込みます。
晴天になればすぐ溶けるのですが、今年は気温が低く簡単には溶けないようです。
このように雪が僅かに残っています。


この畑はごく緩い南面傾斜になっているため、いつもならすぐ雪は消えます。


長ネギは10月から穫り始めました。
品種はホワイトスター。
長ネギは白根(軟白部)を長くする必要があります。
本来ならもっと上まで土寄せされていないといけません。
しかし、土寄せはこれが限界。これは承知の上です。


かつては白根40センチ以上を目標にした作り方でした。
粘土質の強い土壌のため水が抜けず、連続して湿害を受けたことで、浅植えに変えました。
昨年は、作柄がイマイチだったので全て掘り起こし、冬囲いしました。
今年は、まずまずの出来で囲うには多いので、このまま穫り続けます。


ただし、少し纏めて穫り、庭の外れに小さく囲っておきます。
この程度収穫しました。


このくらいなら伸び、太りも合格点でしょうか。
寒さで凍みていますが、この程度であればネギは耐えます。
寒さでより甘味、旨味は凝縮され、美味しくなっています。
剥いてみました。
長さは30数センチと言ったところ。


やはり土寄せが不十分なため青みが残ってしまうのは少々不満。
寒さに当たることでカバーされることを期待。
こちらは、白根(軟白部)を確保するため、曲がりネギ風にしたもの。


寝せて植えられたネギの新葉が立ってきました。


少し始めるのが遅かったですが、もう少し経ったらどうなるか。


元朝の雪中甘藍

2022年01月03日 | 畑:葉菜類

当地の元旦は数センチの積雪。
畑も一面の雪となりました。
これが元朝の冬キャベツ。


正に雪中甘藍となりました。
当地は西高東低の気圧配置で大雪になることはまずありません。
しかし、雪雲が流れ込み、数センチの雪が積もることはよくあります。
晴天になればすぐ溶けるので、根雪になることはありません。
雪中甘藍は、厳密な意味では埋もれた雪の中から掘り出すものなのでしょう。
ですが、この時期そう度々はないので記録に留め置きます。
この冬キャベツはトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。


冬キャベツの別名がそのままま品種名になっています。
この品種は雪中でもなんら問題ありません。
生育は揃って順調で、例年より進み、年内には完全結球しました。
畑が南向きのごく緩い傾斜になっているため、日が当たるとたちまち雪が溶けます。
しかし、今回は日中でも気温が上がらずなかなか溶けません。
助っ人がお昼頃にキャベツを穫りたいというので見てみました。


雪を払ってみます。


アントシアンが出て、紫がかってきました。これが寒玉キャベツの印。


寒玉キャベツは多少硬いのは当然としても、強い寒さに当たるため甘味と旨味が増します。
収穫はまだ全くしていません。
実は秋キャベツが穫り終わっておらず、まだ残っています。
これが秋キャベツで、トーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」。


11月20日頃から収穫を続けています。
少し凍害を受けている可能性はありますが、十分穫れそうです。


この秋キャベツを穫ってみました。


大玉です。傷みは見えます。


外葉を取り結球を1枚剥いでみると、自家用には何ら問題ありません。


裂球の兆しがみえたものの低温でストップしたようです。
低温にも結構強い。耐寒性が増しているのでしょう。
もう少しこちらを穫ってから寒玉キャベツに手を付けて良さそう。
こちらは越冬中の春キャベツ。


雪に埋もれていますが、問題ありません。


暖冬と思いきや、一転厳しい冬になる可能性が出てきました。

水墨画「山茶花」

2022年01月02日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙 

喪中の新年に最初の画は何にしようかと少し考えました。
いつもは縁起が良く春をイメージできるものを描いていました。
喪中の今年は、普段の日常なので、今、庭に咲く山茶花に。
裏山には11月半ばから花を咲かせている藪椿があります。
庭の山茶花の方が遅いという、イメージとは違う逆転現象が起きました。
今年に限ったことではないことを思えば、小生自身のイメージの問題かも知れません。
椿と山茶花はよく似ています。
しかし、明らかに違うところがいくつかあります。
山茶花の葉は椿に比べはっきりと小さく細身。花も相対的にやや小振りです。
ですが、画すると、それだけでは違いがよく分かりません。
画にしてはっきりと違いを表せるのはおしべの形です。
椿は根元が筒状、山茶花は根元からばらばらなこと。これで山茶花を表現できます。
我が家の山茶花は花びらが5弁の二重で10枚。
椿は多くの園芸種があるので花びらの枚数も様々ながら、藪椿は一重の5枚。
山茶花は一重というのをあまり見ないように思いますが、どうなのでしょう。
山茶花と寒椿の違いとなると、これは分りにくい。
水墨画で違いを表現するのは困難な気がします。