今年の2月に亡くなった佐織町の共産党議員の先駆けだった方の奥さんから、「町の風」という本をいただきました。
海部郡にまだ共産党議員がいなかった1963年に初の佐織町議員が誕生しました。
せんべい屋から津島民商の職員だった彼に議員の要請があり、立候補するが、当時は宣伝カーで政策を訴えて、選挙する候補者は誰もなく、他の候補者は事務所内で飲ませ食わせの選挙で、当選できないとなると、お金で投票をおねがいすることがまかり通っていた時代でした。
家の中で、彼の訴えを聞いていた人たちが、1票1票投票してくれ、労働組合や民商の人たちが応援してなんとか当選をした。
保守的な地域の議会は議論よりも飲ませ食わせの政治を変えていき、町民の要望を届け、町の人たちと一緒に運動して実現するという活動の先駆けでもありました。
ご主人の24年間の議員生活を支えてきた妻の眼からみた共産党の議員の苦労や大変さが滲み出ています。
彼女は「名古屋民主文学」に6回にわたって、掲載されたものを今回の冊子にして、ご主人の関係のある方に配布しています。
ご主人の冥福を祈りながら、読ませていただきました。
今日の万歩計は、