「完走できればめっけもん」 の覚悟で挑んだが、 結果
リタイア
やはり 甘くはなかった
当日、前後4日間の連続雨予報が直前に変わり晴れとなった。
晴男であるNoriの面目躍如だ が、良かったのはここまで。
会場の駐車場で準備をしていると、スタンドに立てていたバイクの Impulso がなぜか立ちごけ。
ハンドルが曲がってしまい、まるで身を挺して 「今日は出走するのは止めようよ」 と言ってくれたようだ。
だけど依怙地な Nori は準備を止めようとはしない。
そしてスタート
この大会はウェーブスタートではなく、男女400人近い選手が一斉に海に飛び込む。
事前には「ちょっと前からスタートしてチャレンジしてみるか」とも思っていたが、アバラを痛めている今はアウト側後方から恐る恐る泳ぎ出すしかない。
最初っから左手を前に伸ばす動きでアバラが痛い。
左側に他の選手が来ると手足が当たりそうで怖く、なるべくスペースを取った消極的な泳ぎが続く。
「1500mってなんて辛いんだ」 と思いながらも、なんとかスィムアップした。
昨年の天草よりもタイムは10分以上遅い。
トランジットエリアに走る途中で Kazu から 「もう止める?」 と声がかかったが、「いや 行く」 と、ここでも依怙地な Nori だ。
次のBikeは14kmを3周回するコース。
DHポジションで走っていると、肘パッドから路面の振動がダイレクトに伝わってきて 痛い。
ギアチェンジのために腕を動かすと ズキリ と激痛が走るようになってきた。
なんとか1周目を回り切り2周目に繋いだが、もう痛みのために車体に付けたドリンクボトルさえも取れない。
ここでやっと諦めがつき、2周回終了時点で無念のリタイア。
コースを離れしゃがみ込んで左肋骨を押さえる選手を、心配そうに見つめる観客の視線が痛かった。
それからは競技終了を待たずに会場を離れ、4時間かけて帰宅。
しかしなんとも全身の筋肉痛を伴う疲労感が酷い。
アバラの痛みは当然あるとしても、競技は半分しか行っていないので疲れはさほどないはずなのだが 変だ?
そこで体温を計ってみると、思わず自分で笑ってしまった。
38.8℃
こりゃあ身体が痛くなっても、当然だね。
当日の Nori を動かしてきたものは、レースという環境で分泌されるアドレナリンだけだったのかもしれない。