銀塩フィルム及び銀塩カメラは サイズが色々あります。
フィルムサイズは8×10(エイト・バイ・テン)から
35ミリライカ判(24×36ミリ)まであります。
例えば,単独露出計で被写体(例えば風景)の露出を
測るとF8,1/250秒と表示されたとします.
銀塩フィルムの乳剤を大きなシートフィルムに塗布しても,
小さな35ミリフィルムに塗布しても
銀粒子の大きさは同じですから.
8×10の大型ビューカメラから、
35ミリカメラでもF8,1/250秒の
同じ露出でOKとなります。
撮像管「プランビコン管」の出現で
カラーテレビは世界に広まりました.
この「プランビコン管」の寸法は,最初1・3/4吋でした。
その後,管径が小さくなった,1吋管のテレビカメラが標準になります。
さらに、ENG用、ハンディ・カメラで2/3吋の
小さい「プランビコン管」になりました。
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銀塩カメラでは,大きな8×10カメラも,35ミリカメラも露出は同じでした。
カラーテレビカメラのプランビコン管は,管径が小さいほど,感度が低くなり.
銀塩カメラの露出にたとえて、
1・3/4吋カメラでF8、1/250秒だとします,
1吋の撮像管カメラではF5・6,1/250秒,
2/3吋ハンディカメラではF4、1/250秒
と露出を増やさなくてはなりません。
これには、理屈がちゃんとあるのですが割愛します
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デジタル一眼レフカメラでも,
コンパクトデジタルカメラでも
CCDの面積に比例して感度は変わります.
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大型カラーカメラに比べて,
ENGハンディカメラは感度が低いのですから,
それを補うように明るいレンズが必要ですが
明るいレンズが出来たとしても,大きく重いレンズになります。
ENGハンディカメラの撮像管とプリアンプの間に入っている、
ヘッドアンプの感度を上げるスイッチが
カメラの側面に付いています.
銀塩フィルムでの増感処理に似ています.
銀塩フィルムで増感処理をしますと,
粒子が荒れたり、カラーバランスが崩れたりします.
ハンディカメラで,感度を上げますと,ノイズが増えます.
スイッチには,
-6db(マイナス・ロク・デシベル)=1/2倍
0db(ゼロ・デシベル)=1倍
+6db(プラス・ロク・デシベル)=2倍
+12db(プラス・ジュウニ・デシベル)=4倍
と減感、増感がスイッチ一つでできます。
普通は0デシベルで使います.
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デジタルカメラの場合は光電面のサイズがまちまちでも
そのカメラ内で辻褄を合わせていますから
外からそのカメラの感度が高いのか低いのわかりません.