写真用カメラのズームレンズは、
そのカメラ・メーカーのマウントによってレンズが決まります。
レンズを取り付けて,被写体を狙って望遠側で被写体に
フォーカスを合わせて,
撮りたいサイズにズームを
合わせればOKです。
映画用ズームレンズもそれでOKです。
テレビのENGカメラ(ハンディ・カメラ)の場合は,
例えば池上製カメラはイケガミ・マウントの
ズームレンズを装着します。
しかし、テレビカメラ(ハンディに限らず)にズームレンズを
取り付けたときには
すぐ,そのまま使うことができないのです.
そのレンズとカメラでバックフォーカスを
合わせなくてはなりません
.
広角側にレンズをズームアウトした状態の
ピントを確認しなくてはなりません
レンズをENGカメラに取り付けて
ファインダーを覗きます。
ファインダーで、遠くの被写体にズーム・インして
レンズのフォーカス・リングを
まわしてピントを合わせます。
そして次にレンズを広角側にズームアウトします。
今度は、レンズの後についている小さなバックフォーカスノブを
+か-にまわします.そしてピントがあった状態で
仮止めにロックします。
そして、再び,レンズを望遠側にズームインします.
そして先ほどピントを合わせた被写体にレンズの
フォーカスリングをまわしてピントを合わせます。
再びズームアウトして広角側でバックフォーカスノブを
まわして広角側のピントを合わせます.
これは、ENG取材を始める前に
確かめます(バックフォーカスを)
… … …
.
これを,ズボラすると,広い画面の鮮鋭度が今一つ,ビリッとしません。
… … …
このバックフォーカスは,モノクロカメラに
ズームレンズが導入されたときから続いています.
芸能ニュースの共同記者会見など、カメラを会場に
スタンバイしているときに、
あちこちのカメラマンが,
バックフォーカスを合わせています.