カメラはフィルムを装填して
ファインダーを覗いて
シャッターを切ります
何回かシャッターを切って
フィルムをとりだして現像をすると
映像が静止画として記録されています
映画カメラもフィルムが装填されて
スイッチを入れるとフィルムが走って
おなじくフィルムを現像すると
映像が動画として記録されます
ところが同じカメラと云われながら
テレビカメラはファインダーを覗いても
シャッターは切れません。
副調整室内の映像スイッチャーが切り換えボタンを
押すと、そのカメラの映像と家庭のテレビ受像機が
つながります
その時、カメラには赤いランプが点灯して
いまそのカメラが放送中ですと知らされることに
なります。
担当しているカメラに赤いランプ(ターリー・ランプ)が
点灯している間は、大勢のテレビ受像機とつながっている
のですから、テレビカメラのピントをぼかすと
テレビ受像機もピントがぼけることになります。
テレビカメラの赤いランプが点灯すると
とくに緊張したのでした
当時はまだ、録画装置もありませんから
番組が終われば、放送した映像の記録もありません
番組を担当したスタッフ連は、いま放送が終わった番組が
良かったのか面白かったのか冷静に判断できませんでた
… … …
番組が、とくに失敗もなく、時間内に無事終わって…
顔を真っ赤にしたスタッフ連は喜び合ったものでした