映画がカラーになって困ったのは照明の問題でした。
カラーフィルムと、“スペクトラカラーメーター”(色温度計)も一緒にやってきました。カラーフィルムは色温度3200K(タングステン用)でしたから、セットで使用する照明器具のタングステン電灯の色温度も3200Kにそろえなくてはいけません。本番前にこの色温度計で助手さんが、いちいち照明器具をチェックして回りました。
照明器具の照度の調節は白黒映画の時代は、電灯に直列に入っているディマーで調節していましたが、これを使うと色温度が狂うのでブラインドのような鎧戸のシャッターをつけてそれで調節していました。
俳優さんのメイキャップも白黒映画では赤っぽいドーランでしたが、カラーになってマックスファクターのパンケーキなど自然なものに変わりました。
テレビがカラーになったときは、映画の色温度と同じですが「ホワイトバランス」と言いました。スタジオ開始前にカメラをテストパターン台に向けて“ミノルタカラーメーター”で「ホワイトバランス」の調整をします。コンパクトデジタルカメラやビデオカメラでは「オートホワイトバランス」と便利になっています。
テレビの照明器具も色温度は厳密でしたからディマーは使えませんでした。映画と同じようにシャッターを取り付けて調節していました。
SCR素子の出現で、照明電灯の電流を制御して明るさを変えても色温度は変わらないという便利なことになりました。
しかし、照明電灯の電流を制御すると、電流波形が乱れて、微弱な電流を扱う音声のマイクケーブルに雑音として現れました。マイクケーブルは2本の芯線にシールドを被せたケーブルでしたが、2本のケーブルをよじって4芯のツィストペアケーブルの出現で音声ケーブルの雑音対策は治まりました。
このSCRは居間の照明の調節、日曜大工のドリルや扇風機の回転調節、蛍光灯の明るさの調節等に使われています。
毎週一回放送の人気の連続ドラマなど、よく使う茶の間のセットなど、支障がない限り建てっ放しでスタジオにあります。休みのときセットへ行くと扮装した俳優さん達が隣の部屋から賑やかに出てくるような錯覚にとらわれました。
カラーフィルムと、“スペクトラカラーメーター”(色温度計)も一緒にやってきました。カラーフィルムは色温度3200K(タングステン用)でしたから、セットで使用する照明器具のタングステン電灯の色温度も3200Kにそろえなくてはいけません。本番前にこの色温度計で助手さんが、いちいち照明器具をチェックして回りました。
照明器具の照度の調節は白黒映画の時代は、電灯に直列に入っているディマーで調節していましたが、これを使うと色温度が狂うのでブラインドのような鎧戸のシャッターをつけてそれで調節していました。
俳優さんのメイキャップも白黒映画では赤っぽいドーランでしたが、カラーになってマックスファクターのパンケーキなど自然なものに変わりました。
テレビがカラーになったときは、映画の色温度と同じですが「ホワイトバランス」と言いました。スタジオ開始前にカメラをテストパターン台に向けて“ミノルタカラーメーター”で「ホワイトバランス」の調整をします。コンパクトデジタルカメラやビデオカメラでは「オートホワイトバランス」と便利になっています。
テレビの照明器具も色温度は厳密でしたからディマーは使えませんでした。映画と同じようにシャッターを取り付けて調節していました。
SCR素子の出現で、照明電灯の電流を制御して明るさを変えても色温度は変わらないという便利なことになりました。
しかし、照明電灯の電流を制御すると、電流波形が乱れて、微弱な電流を扱う音声のマイクケーブルに雑音として現れました。マイクケーブルは2本の芯線にシールドを被せたケーブルでしたが、2本のケーブルをよじって4芯のツィストペアケーブルの出現で音声ケーブルの雑音対策は治まりました。
このSCRは居間の照明の調節、日曜大工のドリルや扇風機の回転調節、蛍光灯の明るさの調節等に使われています。
毎週一回放送の人気の連続ドラマなど、よく使う茶の間のセットなど、支障がない限り建てっ放しでスタジオにあります。休みのときセットへ行くと扮装した俳優さん達が隣の部屋から賑やかに出てくるような錯覚にとらわれました。
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