ビデオカメラのカラーバー、映画のミッチェルNCのシフトレバーなど、落とし穴がありましたが、写真でも二重露光という落とし穴があります。
昔の小学校の入学・卒業の記念で使う「組立暗箱」のカメラがありました。
このカメラは、ガラス板に感光材料を塗布した乾板を使います。乾板を取り枠(とりわく)に入れます。一つの取り枠の表裏に一枚づつ二枚入ります。暗箱に装填した取り枠の引き蓋を抜いて、シャッターを切れば、写真は写ります。再び引き蓋を取り枠に入れてカメラから外します。
一度、露光した乾板を使うと、二重露出になりますから、露光したという目印がいります。取り枠の引き蓋を抜くと、小窓に「写」というマークが出るようになっています。
小窓は小さいから見落とさないように注意しなくてはなりません。
ブロニーやベストフィルムを使うカメラの二重露光防止は色々と工夫されていました。
35ミリカメラ「ライカ」は、フォーカルプレーンシャッターの巻き上げと、フィルム送りが同時ですから、二重露出はありません。
しかし「ライカ」の「エルマー50ミリF3.5」レンズで写すときに、鏡筒を引っ張り出します。それを忘れるとフィルムに丸いボケた写真で失敗します。
これも落とし穴です。私は出雲へ出かけたときにやりました…。
「ライカ」のフィルム装填はでカメラの底蓋を外して、少しコツがいります。
迅速にフィルム交換が出来ません。そこのところに愛着が湧くのかもしれません…。
最近のデジタルコンパクトカメラはフィルムはありませんから、二重露光は構造的にありません。レンズは電動ズームで、画面サイズは自由自在です。
デジコンカメラは、ピントは合って、露出も適正で素晴らしいのですが…
シャッターチャンスにシャッターが切れないのが玉に瑕です…。
バルナックライカ、いいですね。
このタイプのフィルム交換なら、不要になったテレホンカードなどを靴べらのように差し入れて、そこにフィルムを滑らせるように入れるとスムースに装着出来ます。
是非お試し下さい。
ライカは将来持ってみたいカメラの一つです(^^)