初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

長時間レコード

2009年01月08日 20時30分32秒 | Weblog
 子供のころ、家にはSP盤の手回しの蓄音機と電畜がありました。
蓄音機はキャビネットの右側についているハンドルを回してゼンマイを巻きます。
電畜(電気蓄音機)は電気モーターです。
 正確な回転数を出すのには、ストロボスコープを使います。ターンテーブルに乗る紙の円盤で、円の中心から放射線状に白と黒の縞模様が描かれていて、電灯で照らしてターンテーブルの回転が正確なら縞模様は止まって見えます。回転の違いによって縞模様がどちらかに流れます。回転数レバーを調節して縞模様を止めます。
 クラシックのレコードは一枚では無理で数枚に分かれます。ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」は10吋レコード二枚で、シューベルトの「未完成交響曲」は第一楽章と第二楽章少々ですが、12吋盤二枚になります。
 我が家にビクターから長時間レコードで今の33.1/3回転くらいのSP盤がありました。中身は「グリーグのペールギュント第一組曲・第二組曲」が一枚のレコードになっていました。しかし、78回転用のモーターではこの遅いスピードが出にくいのと、専用のストロボスコープがありませんでした。

 このことがビクターにとって苦い思い出となって、せっかくあたらしいLPの話を退けて、45回転のドーナッッ盤を採用しました。LPに乗り遅れました。

  鷹司家ご成婚のときにアメリカからお祝いに贈られたという45回転ドーナッッ盤のオートチェンジャーのことがラジオ技術雑誌の記事に詳しく出ていました。
 ドーナッツ盤はラベルのところが、分厚く音溝のところが薄くて、レコードを重ねてオートチェンジャーに乗せても音溝が触れ合わなくてキズが付きにい構造でした。しかし、日本では普及しませんでした。時々、喫茶店で見た程度です。
 その後、ジュークボックスに取り入れられて、いろんなところで見かけました。

 ドーナッツ盤はクラシックより、ポピュラーに向いていて、表、裏に二曲が丁度という寸法でした。いまのCD時代にシングル盤というのがありますが、このときのドーナッッ盤の名残でしょうか。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿