初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

クライブ・カッスラー

2009年01月09日 20時04分57秒 | Weblog
 推理小説にのめり込んだのは、学校を卒業してすこし暇ができた時でした。
戦前は「探偵小説」と呼ばれていたのが「推理小説」となりました。丁度、創元社から女性もターゲットに爽やかな色彩の装丁で、27冊の推理小説全集として出てきました。コナン・ドイルから始まってバン・ダイン、クロフツ、ガストン・ルルーなど、本格推理小説でした。評判が良かったのか結局、三十何冊かになりました。

 早川書房からハヤカワ・ポケット・ミステリのシリーズもよく読みました。しゃれた光沢のある表紙で、抽象画を配した趣味のいいペーパー・バックでした。
カーター・ブラウンのアル・ウィラー警部、女私立探偵メイヴィス・セドリッツものなど、田中小実昌の小気味いい翻訳で好きでした。この田中小実昌は後に「直木賞」をとるのですから大したものです。作家と翻訳者の組み合わせは変わらないのがよいです。
 イアン・フレミンクの007シリーズは井上一夫の翻訳で、クライブ・カっスラーのダークピットシリーズは中山善之でした。
 テレビ映画の吹き替えでスパイ大作戦やショーン・コネリーの声は若山弦蔵、テリー・サバラスの声は森山周一郎と決まっていたのによく似ています。
 
 定年間近になって、ラッシュて混みあう急行より、少し早く家を出て、すいている各停で座って出勤し、帰りも少し時間がかかりますが各停で座って帰るようにしました。ある日、いつも決めている座席に座っている人がいました。しかも、その人は私が降りる駅まで一緒でした。私と同じように考えている人がいるのですね。

 電車の座席でクライブ・カっスラーの文庫本を読んでいた時、前の吊革につかまっている外国人の手元を見て驚きました。なんと、私の読んでいる翻訳カッスラーと同じものの原書ペーパーバックを読んでいるのです。私に外国語ができれば、友人になれたのに残念…。
 

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