初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ゴルフ中継 上

2009年03月24日 18時04分29秒 | Weblog
 ゴルフ場の下見も済んで、打ち合わせも終わって、ゴルフの中継放送の準備日が決まります。クラブハウス付近に放送センターがプレハブで設営されます。NTTに申請して連絡用の臨時専用回線、電話線を引いてもらいます。
高い場所からカメラの俯瞰撮りができるような櫓もあちこちに設営されます。

 事前にゴルフコースの説明用に別班でヘリコプターからコース全体のVTRを用意します。

 放送センターの隣に中継車を持ってきます。中継車でカメラ調整を行ってカメラの映像を放送センターに入れます。
 放送センターには、解説者の元ゴルファーとアナウンサーの席をセットされます。二人のパックは青色か緑色に塗られた壁面があります。この青または、緑色で二人の出演者をワイプして、ゴルフ場の景色を重ねるとお馴染みの画面が出来上がります。クロマキーという手法です。

 各ホールの櫓から放送センターまで、カメラケーブルを張ります。
 昔は、大蛇のような太い78芯のケーブルでしたが、まもなくトライアクシャルという細いケーブルになりましたからセッティングが楽になりました。

 中継の準備でカメラケーブルだけを一応張り終えて帰りました。
翌日、カメラケーブルを見ると、歯形が三つある動物に齧られています。
まさか、ケーブルを齧られるとは思っていませんでしたから…。

 ゴルフ場で聞くと、芝生でCM撮影があり、リスをたくさん使いました。行方不明がかなりありましたから、そのリスト違いますかという返事ですが本当のところは分かりません…。

 千葉県のゴルフ場で、VTR撮りの最中に雷が鳴りだしました。皆避難するようにいわれました。そのゴルフ場は、雷の銀座通りで、あぶないところらしいのです。

 やがて、櫓のカメラに雷が落ちました。それを見ていたスタッフの一人は、桃色の光がケーブルを走ってゆきましたといいます。
 その桃色の光は、中継車に吸い込まれました。カメラコントロール卓の電源装置を直撃して、何台かのカメラの電源が駄目になりました。

 それ以来、カメラを使用しないときはカメラケーブルを外すことになりました。

 また、ゴルフ場のリスも注意しなくてはならなくなりました。




  

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