
私の学生時代からか、40数年前の
京都は、実に静かでした…
春の桜、秋の紅葉の季節には
各地から見物客が押し寄せてきましたが
季節が終わるとまた、静かに戻りました
今の哲学の道を歩くと、京都の繁華街
「京極」か大阪の「心斎橋筋」を歩いて
いるような賑わいで、高名な哲学学者が
瞑想にふける道とはとても思えません
しかし、今から五十数年前の哲学の道は
歩いている人もほとんどなく
哲学者が瞑想に耽るに相応しい雰囲気の
道でした…

嵐山の渡月橋(とげつきょう)も
静かな橋でした。
落柿舎を通って化野(あだしの)の念仏寺へ
学生時代にお詣りしたことがありました
季節は真冬で、雪深い道をカメラで
スナップしながら念仏寺に着きました
寒い冬のせいか、境内に参拝客は誰も
いません…
境内でお坊さんに出会いました
そのお坊さんは学生服の私に
「この寒い中よくおこしくださいました…」
と部屋で熱いお茶をご馳走になりました
最近のごった返している念仏寺界隈からは
想像もつかない静かなひとときでした…

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