初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

マーカス・ミラー

2009年04月06日 22時07分25秒 | Weblog
 ジャズコンボで、ロン・カーター、ポール・チェンバース、レイ・ブラウン、エディ・サフランスキー、リチャード・ディビス、ヨーロッパ系の技巧派の ニールス・ペデルセンなど、大きなウッドペースの重たい低音を聞いていました。ときどき、ウッドベースに電気アタッチメントというかマイクのようなものをつけて演奏していたのも聞きました。しかしベースの重低音はアンプで再生するのは得意ではなかったのです。

 ウディ・ハーマン楽団のペーシスト、チャビー・ジャクソンが初めてフルバンドに電気ベースを持ち込みました。レコードを聞くとベースが浮き上がって聞こえました。これもウッドペースに電気アタッチメントを付けたもので、まったくエレキギターのように完全に電気楽器となっていませんでした。

 私は、ジェーン・マンスフィールド主演の「女はそれを我慢できない」の映画で、初めてエレキベースを見ました。画面でエレキギターや管楽器群は分かりましたが、ベース音は聞こえてくるのですが楽器がわかりませんでした。フェンダーの電気ベースとあとで気が付きました。
 
 ジョー・ザヴィヌルのコンボ「ウェザー・リポート」のペーシスト、ジャコ・パストリアスは天才的な電気ベース奏者でした。メロデイ楽器のように弾きます。彼はベースの役割を変えてしまいました。この天才的なペーシストには悲しい結末が待っていました。

 フュージョンのキーボード奏者のデイブ・グルーシンのレコード「マウンテンダンス」でのペーシスト、マーカス・ミラーは新しいスタイルでした。日本のペーシストにかなりの影響を与えたのではないでしょうか。また彼は、アルトサックスのディヴィド・サンボーンと組んでレコード「クローズ・アップ」の名演奏があります。彼はプロデュースも出来る有能なペーシストです。

CDラジカセが普及してからか、ジャズ本来の低音がはやらなくなりました。ベースのブンブンいう重低音をカットして、ドッドッとなり、ドラムもベースドラムの客席側の皮を外して、毛布などを置いて音を軽くしています。本来の低音が無くなって軽くなりました。

 ジャズはフュージョンになって、電気楽器が大量に入ってきました。それとともに、音色も軽くなりました。ジャズは絶えず変化していきます。それが一つの魅力かもわかりません。

 電気ベースのマーカス・ミラーは私には貴重な存在です…。



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