初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画「地獄門」⑥

2011年05月16日 21時54分50秒 | Weblog


総天然色映画で困ることは

ナイトシーン(夜景=夜の場面)です

カラーフィルムは暗い夜の場面の色彩も

豊富に描かれてしまうことです



名月の夜の景色では我々の目に

明かりのなかに色彩のない

漆黒の墨絵のような

景色が広がって見えます



夜景の色彩をできるだけ殺すために

アメリカのテクニカラー映画では

夜の場面はブルーのライトをかけて

夜の雰囲気を出していました



「地獄門」のナイトシーンも

ブルーのライティングで描写していました



星明かりの野原の場面(セット)で

盛遠(長谷川一夫)がロングから手前に

歩いてくるシーンの星空に浮かぶ場面は好きでした




カラーフィルムで写真を撮るようになって

改めて人間の眼のすばらしさを実感しました

昼間(ディライト)でも夜の居間(タングステン)でも

本人に自覚することなく自動でホワイトバランス

がとられています



暗い場面でも明るい場面でも露出に

過不足なく見ることができます

また、完全なオートフォーカスです

しかも、3Dで立体的に見ることができます



人間の眼からみて

不完全なカラーフィルムには

スリーカラーメーター(色温度計)

や露出計が必要になるのでしょうか




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