初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

松竹新喜劇 下

2009年04月28日 18時25分08秒 | Weblog
 在阪各局が、大阪、道頓堀・中座から松竹新喜劇を中継録画番組として放送します。

各局の番組の演目が重ならないように、テレビ番組用に過去に評判が良かった作品のリメイクや、新作を用意します。

その日の公演が終わって中座の舞台でリハーサルをします。

 夜中、役者さんは風呂上りの浴衣がけで、素ッピン(素顔で)の部屋着で、セットのない舞台で立ち稽古します。役者さんは素顔ですから誰が演じているのかわからないことがありました。

舞台衣装でメーキャップを施してはじめて、あの人だったのかということがありました。

 藤山寛美さんが若手の演技指導をします。下手桟敷のカメラと上手桟敷のカメラは舞台の役者の大写し、客席後のカメラは舞台の広い絵を撮っているから。両桟敷のカメラに赤いランプが点灯すれば、顔の表情に気をつけろ…。

セリフの間のとり方など、さすが喜劇の演出でした。

 夜中にリハーサルした芝居は、翌日の演目になります。

 中座の一日の公演が済んで、午後十時過ぎに、テレビのスタジオに新喜劇劇団員は集まります。
テレビの30分ドラマ用の新作の稽古です。役者さんはテレビ局で初めて台本を渡されて、真夜中に30分ドラマ、2本を撮ります。劇団員は早朝に中座へ引き上げてゆきます。

テレビ局側のスタッフは、夜10時ごろの出勤で、徹夜でVTR撮りを済ませて家に帰る変則的な勤務でした…。

 藤山寛美さんは、それから、車で京都・太泰・東映撮影所へ行きます。朝のスケジュールで映画に出演するのです。それが済むと、大阪・道頓堀・中座の舞台が待っています。

超過密なスケジュールのときがありました。

そのほか、連続公演記録や、その日のお客の注文で即興的にリクエスト公演をやったり、大変でした。

藤山寛美さんが亡くなった後、渋谷天外さんの息子、天笑さんが3代目天外として、「新生松竹新喜劇」となります。藤山寛美さんの娘、藤山直美さんも参加します。

老人向け ? ラジオ深夜番組「深夜便」の中で、最近、前川清と藤山直美さんのデュエットで

  「LOVE  SONGが聴こえない」

を歌っていました。器用な娘さんです…。


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