初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テストパターン

2009年06月01日 20時44分11秒 | Weblog




テレビの初期の黒白時代は、朝の10時から放送開始でした、10時までは、テストパターンが放送されていました。テレビのブラウン管はソケット側から電子銃でビームを蛍光面に当てて映像を作ります。ブラウン管の調整が悪いと糸巻き歪、とか樽型歪などの偏向歪が起こります。設計に無理をしたズームレンズの歪と似ています。放送開始までこのテストパターンでサービスマンは受像機を調整します。






カラー放送が始まってから、色のついたテストパターンが早朝放送開始前にレコード音楽と一緒に受像機用に放送されています。この色のついたテストパターンを、測定器ベクトルスコープで見ます。

 それぞれの色の部分が、スコープの指定の枠の中に入っていれば、色が正しく表現されていることになります。

このパターンは、中継車からの映像でも中継が始まるまで、送ってきます。全国ネットの番組が始まるときも、ネット番組が始まるまでマイクロ回線に乗せて送り出します。

 放送局の調整室では、いつでもスイッチ一つで、本線に映し出すことができます。しかし、放送の中には絶対流れてはいけないのです。 

 この色のついたテストパターンを使ったコマーシャルがありました。

細かいことは忘れましたが、コマーシャルの初めにこの色のついたテストパターンが流れます。一般視聴者にインパクトを与えようと考え出されたのでしょう…。

映像技術者はこれを見ますと、ドキッとして心臓に悪いと嘆いていました。

まもなく、このコマーシャルはなくなりました。

 外国の観光案内、各国の話題番組で海外のビデオ取材があります。そのビデオテープの頭に、色のついたテストパターンを1分ほど、録画します。

後で、テープを再生、編集するときの色彩調整の参考にするためです。

カメラの映像とテストパターンはスイッチ一つで切り替えられます。
ある時、テストパターンを録画しているときに、急に本番に入りました…。

カメラのファインダーには映像が映っています。慌てて本番に入ったので、スイッチを切り替えるを忘れました。VTRにはテストパターンが流れています。外国まで行って、初めから最後までテストパターンを録画して帰ってきました…。

 それ以後、カメラ本線にテストパターンが流れているときは、カメラのファインダーにもテストパターンが映っていて、切り替えスイッチを映像側に倒さないとカメラが働かないようにカメラは改良されました。

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