初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

クールストラッティン

2009年01月15日 18時44分57秒 | Weblog
 「ジャズ喫茶」に入っていくと、スピーカーに向かってテーブルと座席があって、客は静かにジャズを聴いています。
 スピーカーはその店の自慢で、JBL,タンノイ、YAMAHAなどが置かれています。
 大抵、スピーカーの横のほうに譜面たてが置かれていて、今かかっているレコードのジャケットが置かれて、上からライトが照らしています。なんとも絵になる風景です。その横には次にかかるレコードのジャケットが置かれていることもありました。
 ジャケットと音楽の中身の関係は、そのジャケットをレコード店で見ると、中身の音楽が聞こえてくるし、音楽を聴いているとジャケットが目に浮かびます。
 中身のわりにつまらないジャケット。ジャケットは素晴らしいの中身がもうひとつというのもありました。面白いスナップ写真や抽象絵画など、美術の新しいジャンルでした。上の写真は、中身もジャケットも評判になったものでした。演奏者のピアニスト、ソニー・クラークは、どうしてあのLPが日本で評判なのかと言っていたそうです。
 若きトランペッター、クリフォード・ブラウンを交通事故で失い、名コンビだったドラマーのマックス・ローチは、すばらしい相棒を失ってから政治的な活動に進んでゆきました。彼の意欲的なアルバム、ウィー・インシストは 喫茶店のカウンターに黒人が三人座って、こちらを振り向いた瞬間のスナップでした。アルバムをよく見れば分かったのですが…。だいぶ時間がたってから、黒人入店お断りの店に黒人三人が入った記念というジャケットだったのでした。

 CDになってから、あの小さなプラスチックのケースのジャケットはどうも具合が悪く、今もCDジャケットの傑作を知りません。

 ジャズ喫茶の再生装置の音量、ボリュームは少し大きくて、ときにそこにプレーヤーが演奏しているように聴こえます。アンプにしろスピーカーにしてもその再生装置の一番よい音に聞こえるレベルがあるようです。名のあるレンズで写した写真を2L判ぐらいではたいしたことはないのですが、それを四つ切、全紙に伸ばすと素晴らしい描写になることがあります。

 家庭ではアンプを大きく鳴らすことはできません。ヘッドホンで聴くことになりますが、ステレオレコードの場合、ソロプレーヤーが頭の中心で演奏しているように聴こえて、具合が悪かったです。M電器で、マトリックス…とか、頭の前でステレオが聞こえる製品がありました。しかし、いつの間にか頭の中の演奏にこちらが慣れて、どこで鳴ろうが平気になってしまいました。




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