テレビ生放送時代は、毎日、テレビの放送番組を作らなくてはなりません。一つのテレビ局で一日べったりと番組を作るのはきついてす。
系列局が次々と生番組を作ってリレーで一日を送りました。
間もなく、VTRが登場しますと、俳優さんのスケジュールやスタジオの空き具合など、計画的に番組を作ることができます。番組のストックができます。
そのうち、東京のテレビ局で全国ネット用の大型ドラマや公開番組を作るようになります。
大阪で名の売れた俳優さんも東京へ進出します。やがて、その俳優さんも東京に住むようになります。
大阪の一流会社が大阪のテレビ局で番組を提供していましたが、やがて東京の番組のスポンサーになります。東京のテレビ局へ大阪から営業担当が出張していました。
いつの間にか、その一流会社の大阪本社は東京へ進出して東京本社となります。
そして番組提供は東京本社の営業部が担当することになります。
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月~金の帯番組に「シャボン玉プレゼント」がありました。電池で動くおもちゃの「ゾウさん」が鼻を上に向けますと、鼻にポンプで空気を送って鼻からシャボン玉が出るというものでした。
それがタイトルバックでした。
そしてテロップでスタッフ、キャストの名前がスーパーされます。
司会の漫才さんが、東京から来たゲスト歌手と会話の後、一曲、二曲、歌を披露します。
公開番組ですから、昼食時に公開録画します。五回分で、一回一回、短い休憩を挟んで、VTRの撮りだめをします。
公開番組ですから、だいたい時間通りに終わります。
VTR撮り終了後、東京へ帰る前に、大阪、神戸、京都のラジオ局などで、インタビューのラジオ生番組をこなします。
ちょっとしたアルバイトです。
本命のテレビ局の放送の前に、ラジオの番組が先に出てしまうことになります。
テレビ局は、アゴ足(アゴ=食事代、足=交通費)つきで呼んでいますから、ラジオの番組は割安の出演料になります。
しかも、テレビがVTR撮りの日に、一足早く、ラジオで生放送されてしまいます。
シャボン玉のプロデューサーは、
「呼んだうちが一番後から放送するなんて…」
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