初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ケツカッチン

2008年12月22日 18時07分39秒 | Weblog
 映画が音声を得て、無声映画からトーキーになって、撮影の方法がややこしくなりました。
 撮影された映像フィルムと、録音された音声フイルムをずれることなく仕上げる方法です。
 スタジオで監督さんが撮影するカットの頭で
 「用意、スタート」
 とどなります。この声を合図にカメラのスイッチが入ってフィルムが回ります。
 次に、スタジオの二階にある録音部の録音機械が回転を始めます。それを確認して、ブザーを鳴らします。
 「ブー」
 この音を聞いたカチンコを任された助監督さんか録音部の助手さんがカチンコを少し開いて、カメラ前に差し出します。そして、カチンコが動かないように注意しながら、
 「カチン」
 と鳴らして、鳴らした拍子木が開くまで間をおいて引っ込めます。
現像場から仕上がったフィルムに写っているカチンコの拍子木が合わさったところと、カチンと聞こえる録音テープを一致させれば、OKです。
 映画の俳優さんは芝居を始める前の儀式として段取りが頭に入っています。

 テレビドラマの場合はビデオカメラのテープに映像とともに音声トラックが入っていますから、カチンコは不要なのです。
 スタジオのADさんが
 「5、4、3、2、、Q」
 の号令で芝居を始めます。
 テレビドラマに映画出身の俳優さんが共演するとテレビの3、2、が苦手のようで、その時は必要のないカチンコを鳴らしています。

 さてケツカッチンですが、普通撮影では頭にカチンコが入ります。

 馬や犬、猫など動物が絡んだシーンでは、いつよいカットが撮れるかわかりません。その場合、カチンコなしでカメラが、録音機械が回り始めます。
 良い場面が撮影できた時、監督さんが
 「カット」
 と叫びます。その声を聞いて、カチンコをカメラ前に差し出して、
 「カチン」
と鳴らします。
「ブー、ブー」
 録音部の録音OKの合図が鳴ります。
つまりケツカッチンで撮影はOKとなります。



 

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1 コメント

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ルーツ (たかちゃん)
2008-12-24 08:13:54
おはよー今日は朝の通勤中です。ルーツのお話はなるほどでおもしろいなー
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