大映第1回総天然色映画は時代劇で
「地獄門」です
イーストマンカラーが撮影所に入ってきました
このフィルムはネガポジ方式で
色温度3200度のタングステンタイプです
イーストマンカラーのフィルムテストから
始まります
スペクトラ・スリーカラー・メーター(ハンディタイプ)で
厳密に計測され調整された
3200度のタングステン照明で
王朝時代の煌びやかな衣装が、
どのように写るのか、
初めて天然色映画に出演する
俳優さんのメーキャップはどう写るのか
などのテスト撮影が行われました
テストに使われたキャメラは
本編用のNCミッチェルで
レンズはバルターかエクターです
フィルムの現像処理は東京五反田の
東洋現像所でした
京都花園の東洋現像所ではまだ
処理出来ませんでした
俳優さんのメーキャップは
コレクティブ・メーキャップと
呼ばれて
マックスファクターのパンケーキが
中心に使われていました