初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

「放課後」東野圭吾

2019年01月07日 20時37分43秒 | Weblog


乱歩賞受賞作の森村誠一の「高層の死角」が

素晴らしい出来映えの影に隠れてしまったのが

夏樹静子(なつきしずこ)著「天使が消えていく」です

この作品を候補作として葬るには惜しいというのでした

そして異例ですが出版されました…

毎年、乱歩賞応募作品には、素晴らしい作品がドッと

集まることがあるのでしょう。






夏樹静子の作品に「Wの悲劇」がありました。

エラリー・クイーンに

「×の悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」の三部作が

あります。つまりX、Y、Zですが、それにWを

加えたオマージュでした

現在、もベストセラー作家の東野圭吾(ひがしのけいご)も

第31回(1985年) に272編の応募作の中から

タイトル「放課後」で受賞して、作家デビューしました。







「高層の死角」森村誠一著

2019年01月06日 19時10分31秒 | Weblog


1969年(50年前)第15回、

江戸川乱歩賞受賞作品「高層の死角」

森村誠一著が素晴らしい作品でした

森村誠一はこの作品で江戸川乱歩賞を

狙う前からビジネス書などを執筆して

いたのですが、「ミステリーを書いてみたら?」と

云われて応募して受賞したのだそうです






「高層の死角」を発表してから

「新幹線殺人事件」を出しますがなんと60万部の

ヒットとなって、推理小説作家としてスタートします

「人間の証明」は映画化されて大ヒットします

この映画はテレビで見ました。岡田茉莉子が主演

されていました。

森村誠一には「野性の証明」や関東軍731部隊を

扱った「悪魔の飽食」があります

… … …

1969年の江戸川乱歩賞の応募作品数は110編で

それを数人の選考委員が選び出しています

それぞれの作品を熟読するのも大変な作業ですね…








快調な「江戸川乱歩賞」

2019年01月05日 21時01分00秒 | Weblog


江戸川乱歩賞は推理小説の

文学賞で、推理小説マニアで

ない人には少し退屈かも知れませんが

もう少し続けます…

毎年、江戸川乱歩賞受賞作品は出ますが

該当者がいない年も何回かありました…





61年に「枯草の根」陳舜臣(ちんしゅんしん)が

受賞して出版されます。ストーリーは神戸を舞台に

した作品で私は感銘を受けました…

そしてその翌年、「大いなる幻影」が受賞します

作者は戸川昌子(とがわまさこ)でシャンソン歌手でした

そして「天使の傷痕(しょうこん)」で応募者は

なんと西村京太郎でデビュー作でした

ストーリーは重厚な社会派で、たしか、当時社会問題化

したサリドマイド禍を扱っていた?と記憶しています

その後、西村京太郎は、JR時刻表を駆使した

トラベルミステリーや、十津川警部シリーズなどで

人気作家になります。私は十津川警部シリーズの

ファンになりました…






好調な江戸川乱歩賞

2019年01月04日 20時22分17秒 | Weblog


私は、江戸川乱歩賞受賞作の

仁木悦子著「猫は知っていた」で

推理小説の文学賞が現れて

嬉しくなりました…

乱歩賞は毎年選考されるので

待ち遠しくなってきました





第4回受賞作は「濡れた心」で

著者は多岐川恭(たきがわきょう)で

作者はすでに作家としてスタートして

います。この「濡れた心」のストーリーは

女子高生のレスビアンを扱っています

そして、この作者は「落ちる」で直木賞も

受賞しました。

… … …

第5回受賞作は「危険な関係」で

新章文子(しんしょううみこ)です。

この作者はタカラジェンヌなのですね

そして、淡島千景、久慈あさみが同期なのですね

宝塚を退団して京都市役所に勤務されます








江戸川乱歩賞

2019年01月01日 21時38分56秒 | Weblog


内田康夫著「死者の木霊」が

江戸川乱歩賞を逃したことを書きました

ところで、江戸川乱歩賞(えどがわらんぽしょう)とは

戦前からの推理小説(探偵小説)作家の江戸川乱歩の

寄付を基金として設けられた文学賞です。






1955年からこの乱歩賞は始まりました。

第1回は中島河太郎の「探偵小説辞典」

第2回はハヤカワ書店の

ハヤカワ・ポケット・ミステリの出版が

受賞しました。最初は地味なスタートでしたが

第3回は「猫は知っていた」で女流作家の

仁木悦子さんが受賞したことで、私は急に

この乱歩賞に注目するようになりました

ストーリーは仁木雄太郎・悦子兄妹が活躍する

二木兄妹シリーズでした