けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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柴胡剤 ストレスからくる疾患 1.

2008-01-07 03:10:12 | 東洋医学全般
前回は、いきなり変な図を載せていただけなので、意味不明と思われたかもしれません。

これは数ある漢方方剤のひとつの区分けの例です。柴胡剤(さいこざい)とカテゴライズされるとおり、この表に載っている漢方方剤にはすべて柴胡という漢方薬が配合されています。これらは患者さん一人一人の体質と、病状に合わせたストレスからくる疾患を中心とした方剤です。

まず右上に、胸脇苦満、肝・解毒・体質改善と書いてありますが、これらのストレスをためている方々の多くは、怒りを我慢しすぎていたり、痛みがあったりで、胸とそのいちばん下の肋骨のあたりが、グッと膨らんでいたり詰まっていたりする感じがする場合があるかも知れぬ。という意味です。これが「胸脇苦満」です。

「肝」とあるのは、肝臓病だということではなくて、東洋医学では肝は怒気と関係があるということ、また目の症状と関係があるということを示しています。

「解毒」というのは肝臓の解毒作用というのも含まれますが、東洋的には熱を持っている状態を緩解するととります。

鍼灸漢方の専門用語では、これらの方剤は肝虚陰虚熱証、脾虚肝実証、肺虚肝実証の状態に適応します。

体質改善はこのカテゴリーではストレスに対しての柔軟性を養うことが目標となります。

しばらく回を重ねてこの図の説明をさせていただきたいと思います。

日本伝統鍼灸漢方
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