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映画Jiro, Dreams of Sushi (ドキュメント数寄屋橋次郎)

2012-05-17 07:50:08 | 映画大好きなんです
久々に面白い映画を観ました。鍼灸職人、漢方薬職人でありたいという自分自身の反省といっそうの夢を持たせる映画でした。

銀座の数寄屋橋で75年もお寿司をにぎり続けている、偉大な寿司職人、小野次郎氏とそのスタッフのドキュメンタリーフィルムです。
監督はDavid Gelbという米人?です。映画の言語は日本語で英語の字幕つきでした。日本公開は未定だそうです。

http://www.magpictures.com/jirodreamsofsushi/

http://www.youtube.com/watch?v=R2L5IrkQTV0&feature=relmfu


この映画の中で、最も好きな言葉は小野次郎氏のおっしゃる、

「好きんならなきゃだめです。自分の仕事に惚れなきゃあいけないんですよ。」

のひとことです。

また、この映画に出てくる、銀座界隈と築地の市場は私にとって大変思い入れのある場所です。

私は中学校(中央区第4中、現日本橋中学)の頃からのけんか友達がいます。小学校でいじめられっこをやっと卒業した私は、別の小学校から来たこの同級生と因縁の対決となりました。中学の入学式当日、その後も1年間大変な殴り合いをしてきました。

人前で一度でも負けたら、又いじめられっこに逆戻りだと思うあまり、そして、二人とも格闘技を始めていたので、気を抜くと逆に大怪我をするということもあり、大変なファイトをしていました。
いつしかお互いを「強いやつだなあ。。」と思い大親友となっていったのです。爾来37年の付き合いになります。

この親友の父親が銀座の4丁目の「洋風懐石、ステーキみなみ」のオーナーでした。
当時の私たちはこのレストランでアルバイトをしていました。
赤いチョッキに黒い蝶ネクタイで黒ズボンといういでたちで、ウェイター、掃除、真鍮製の階段の手すり磨き、食材の買出し、仕出し弁当の配達、、、何でもやりました。

そのときに、走り回っていたのがこの銀座と築地界隈です。銀座4丁目と築地は自転車で7-8分、歌舞伎座の前を通っていつも走り回っていました。給料が入ると、この親友たちと、よいことも悪いこともしに行ったものです。

あるときは、築地の市場の海老屋さんで、海老の皮むきのアルバイトをして、早朝から壊れた海老で作った新鮮な天丼をご馳走になったりと、厳しくも楽しい時間を過ごした場所です。

市場で働く人たちや、レストランの厨房の厳しさなども垣間見ることができ、大変よい経験となったと思います。


さた、この映画のレビューは驚くほどよいものがおおく、みな日本人の仕事に対する心意気をおもったよりも理解しているようで、大変嬉しく思いました。
そして、寿司や築地の市場の映像の美しさ、音楽の美しさもあいまって、監督のDavid Gelb 氏とそのスタッフの方々に脱帽です。

でも、笑えるトンチンカンな批評が出ていたので訳しておきますね。。

1.ツッキージ(築地)の市場では死んだ?マグロがたくさん並んでいて、イルカと同じでかわいそうだった。
  (バカかおめーは、、、一生野菜だけを食ってなさい。イルカなんか誰も食ってねーぞ!)

2.このドキュメンタリーはジローさんを含めた3人の男性が主役だ、その裏にいるはず?の女性をなぜ表に出さないのかがとても不満だ。。。。
(???こういう奴に限って自分自身は絶対に妊娠することがないという安全な立場にいる男性で、ひとくくりにはできない妊娠の当事者である女性の複雑な事情もわきまえず、女性の中絶反対を叫んでる正義派の卑怯者なんだよ。。。。)

おっと、また脱線してしまいました。

「小野次郎先生、いつまでもお元気で長生きをなさってください。日本人の、そして職人の心意気を伝えていってください。」
コメント (1)
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