けい先生のつぼにくる話

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ダイエットの漢方薬  単品ではなく方剤の重要性 (続き1.)

2012-08-23 14:49:54 | 美容、美肌、ダイエット
ダイエットの漢方薬は多くの方からの質問が寄せられています。

前回は、単品の漢方薬の危険性のお話をいたしました。例えば「センナ」(漢方名は番瀉葉)を使ったダイエット療法は、ただの「下剤療法」なので、便が出まくるのでやせますが、体に悪いということです。物理的(無理に)にやせさせるだけで、ふくよか体質の方は変らないという事です。

漢方薬は方剤という、いくつかの漢方薬が混ぜ合わされた形のものが、体にも優しく、いっそうの効果が期待できます。各々の漢方薬同士の合わせの妙を駆使しているのです。

今後は何種類かダイエットに使われる漢方薬のお話をいたします。


今回は大柴胡湯(だいさいことう)のお話をいたします。
この漢方方剤は、「食欲が旺盛」、胃腸に熱がこもりやすいので「便秘で苦しみ、下痢をするとむしろ気持ちがいい」「ストレスをためてしまい発散させることが少ない」などの体質がある方に使います。

今回はこの方剤をダイエットの薬として紹介していますが、本来この方剤は「食欲が旺盛」な方の、急にブチ切れて暴れてしまうなどのストレス対策、うつ症対策、便秘、肩こり、高血圧などに使います。もっと細かく並べますと、食欲が旺盛であれば、喘息、胃病、胆石症、肺炎、黄疸、脳出血、神経衰弱、蕁麻疹、眼病などのときも使われます。

これらのような傾向の方のストレスを癒し、体の力が抜けてしまわない程度に便通を良くし、胃腸の熱を抜いてゆく事によってダイエットの効果が期待できるのです。

本方剤は以前にも書いておりますが、日本では「ビスラットゴールド」の名前でも売られています。

ダイエットに漢方薬やよく効きます。
しかし、やはりご自分で行うエクササイズなども併用する事です。
手前味噌ですが、私のダイエットの成功例を載せておきます。

皆様に幸あれ。。。。

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