けい先生のつぼにくる話

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おっと!もっと下血だ。 悪化させてしもうたばい 其の3

2021-10-12 23:25:57 | 東洋医学全般


うわ!いきなり誤診かい。。悪化させてしまった。。
下血が昨日よりひどくなっていました。水様の下痢とも言えますが、これが全部鮮血でありました。じょわ~っとおしりから放尿をするように出てきたのです。さすがに怖くなりましたね。
やはり自分で自分を診察して処方をするのは、難しい。。

二日間の黄連解毒湯と怪しい抗生物質の服用で、鮮血がもっと多くなってしまいました。。。このままでは失血しすぎてしまう。。。
しかし、この下血って、きれいな色をしているものだなあと妙に感動してしまっている自分が怖いです。
こういう軽口も、痛みがないから言えるのでしょう。

自己脈診に誤りがあったようです。最初の大量の鮮血で、平常心が失われていました。
脈が実で数(速い)という状態なので、実熱があると思っていたのです。実熱は体力氣力が充実していて、それが必要以上に多くなったり、感染症を起こしたりしたときの初期に現れます。

そこで、一定期間の出血で、失血が多く、貧血状態が起きていたと考えました。赤血球は肺から来た酸素を内包するモグロビンに捕まえさせて、身体各所に送り続けます。
失血が多いと、普段より心臓ががんがん血液を回して酸素を供給することになります。そこで、実で数の脈が出ていたようです。
これを実脈に似ているが、中が空洞に感じる芤脈(こうみゃく、失血の脈)と判断できていれば、悪化させることはなかったでしょう。

前回のお話のとおり、黄連解毒湯事態はとても長い歴史のある素晴らしい漢方薬です。
要は、私の取り違えですね。まあ、自分自身の誤治でよかったです。
もう一度、謙虚な気持ちで、落ち着いて、自分を責めないで、脈診、腹診、触診をして、じっくりと考えてみました。

今回は、白頭翁湯(はくとうおうとう)に決めました。
白頭翁湯は、白頭翁(はくとうおう)、黄連(おうれん)、黄柏(おうばく)、秦皮(しんぴ)でできている漢方薬です。白頭翁は清熱解毒・涼血止痢といって、私の場合は腸の出血の原因となっている、熱、爛れを納めて止血作用があります。黄連と黄柏は昨日のとおりで、止血、消炎、こころの落ち着きを取り戻します。
秦皮は下痢や帯下など、婦人科を含む下腹部の症状を納めます。これは眼の炎症にも効きます。

先日の黄連解毒湯は脾虚胃実熱という状態で、消化器系の弱りから胃腸に熱がこもったということで処方をいたしました。

今回の白頭翁湯は、何らかのストレスで上半身の熱が多くなり、その熱が心からその陰陽のペアである小腸へ波及したこと、同時に同じく上半身にある熱が肺からその陰陽のペアである大腸へ波及したことによる、腸への負担が起こした血痢の治療に使えると判断したのです。

これに、乾布摩擦と、足三里のお灸をいたしました。なぜこれを行うかは後日説明いたします。
さあ!明日の朝一のトイレの状況やいかに!楽しみです。怖いです。。

深謝:本日拙ブログの読者の方から、心配と応援のお電話をいただきました。とてもうれしかったです。
ありがとうございました。


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漢方アメリカOnline 
http://www.kanpouamerica.com

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