けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
Twitter(X)リンク @kkclinic

誇大健康産業

2010-09-23 05:01:57 | 雑記
本日はたまたま人に連れられて、「大変な薬用キノコがある、癌も肝炎も治す力があるから」とある、薬用キノコのサプリメント会社を訪問することとなりました。

入った瞬間から、「これはだめだ。。。。」という感覚が体を突き抜けました。

「森に自生している1000年も時を経たキノコの一種である。」との触れ込みで、店内はいたるところに、タイの芸能人や王族との写真やメッセージらしきものが貼られていて、医療というよりは健康イケイケどんどん商品店という感じでした。

面白かったのは、そのビルの3階ではキノコのレイシを栽培しているのですが、実は私は15年前にタイ国のロップリ地方で学んだオーガニックなレイシの栽培法と同じであることがわかりました。

私が、栽培したことがあるものにしかわからない微妙な質問をすると、担当者は目を白黒させて、「誰がこんな奴を連れてきたんだよ。。」という態度を笑顔で取り繕っていました。

この会社、商売としては大成功をしているようです。癌治療のコースは上中下と3コースあって、上はなんと、300万円もするのです。
とりあえずひとつお試しということで、ポンと30万円くらいの現金を出してこのキノコのエキスを買っている、セレブっぽい華僑のおばさんがいました。。ひょっとしてサクラだったのかな。。。。

私の概算ではこの値段20分の一にしても採算があると考えられるので、如何にべらぼうな値段かがわかります。

皆様もよろしいでしょうか。「癌はこのようなサプリメントでは治りません。」これらは、体には悪くないというだけで、毒ではないというだけで、癌を治すことはできません。

わらにもすがりたい重病人の方を相手にする悪徳商売のひとつではないかと考えています。

経済発展で潤うバンコクはバブル期の日本のそれのように、なんでもありの健康商売が横行しているようです。

漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自国を肯定する、こちらの報... | トップ | 雑誌「はつらつ元気」11月号 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事