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続き・・・

昨年の11月にはお店をリニューアルをしましたが、実は自身の中ではこの一年間は自分の新しい夢探しに必死でした。
お店だけでは良い刺激を感じきることができませんでした。


ですので、今年はそれを見つける一年にしようと思い、本当にいろんなところに行き、そしてたくさんの方にお会いし、多くの事を勉強、吸収させて頂きました。

自分自身で言うのも変ですが、大人になれた年だったとも思えています。

そしてその夢なのですが、先日偶然訪れたバルセロナでやっと
新しい夢を見つけてきましたそれはニースの港からThe Worldと言う豪華客船に乗り、料理のデモンストレーションを行い、ディナーを作りバルセロナの港に到着たときのことです。
ご存知の方も
いらっしゃると思いますが、バルセロナの港には僕が子供の頃に憧れてい
たコロンブスの像が遠くの世界を指刺して建っています。
何か縁を感じましたし、子供の頃の気持ちを思い出しました。
”世界”と言う名前の船で、コロンブスのいるバルセロナに到着!!

”もっと自分の知らない世界が知りたい・・・”子供のころに持っていた興味心、自分のチャレンジャー精神をくすぶられる思いがしました。

自分の夢は”人と違うけど本物なんだと言われる事をやろう、そして世界中に自分のお店をやりたい!!”

頭の中にあるいろいろな
ことが整理でき、言葉で表現できるようになりました。
世界中にお店を持つ、夢がかなえば忙しくはなるとは思いますが、とても楽しい人生を過ごすことができるのではと思っています。

まずはこの美食の国スペイン、バルセロナで勝負がしたいと思っています。

これまではニースのレストランを舞台にやってきましたが・・・今後はもっと視野を広げ、違う国でも自分を表現してもっと多くの方を驚かせることができればと思っています。

不思議なことに、夢を見つけるきっかけをくれたのは、子供の頃に憧れていたコロンブスでした。

これからも、小学校の卒業式の日に恩師が黒板に書いてくれた自分の好きな言葉である”一期一会”を大事にし、レストランでのお客様
との出会い、食材との出会いなどを大事にし、料理を通して、自分の人生を楽しく、美味しくできればなと思っています。


今後ともご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

それでは皆様
のご健康とご多幸を祈り・・・自分を見失わないための決意表明を終わります。
素敵なクリスマス、年末をお過ごしください!!

Nice le 20 Decembre 2007 

ん~~~あれから1年半・・・
随分いろんなことが変わったと思います・・・

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自分自身を振り返る・・・

 
こんにちは
 
2007年12月20日、お陰様で無事に30歳を迎えることができ、そしてレストランの5周年を迎えることができました。
これは皆様の応援、そして支えがあったからこそ、迎えることができたと思っており、皆様には大変感謝しております。

そして両親にもこのような日を迎えることができたこと、本当に大変感謝しております。

今日父より、29歳と30歳とでは・・・・・・世間から見られる”目”が違うぞ、と言う事を言われましたが、
ご存知のように僕自身、あまり世間体を気にするほうではないです。(苦笑)
でも社会人の一人としての自覚をもっとしっかり持ち、皆様から必要とされるような人間になれるよう努力していこうと思います。
ま、気にしているだけだったら、今のような結果は生まれていなかったと思いますが・・・(笑)

でも、今までしてきた失敗は、まだ彼は若いからと思われ、たくさん見逃して頂いていることかと思います。
30台は失敗が許される歳ではないです、
従業員もたくさん抱えていますし・・・・20代では許されてきた失敗した経験を活かして、今後の30代に活かそうと思います。


自分自身、昔から他人とは違う事をやるのが好きでした。
このような性格な為、本当にいろいろと迷惑をかけたことが多々あったと思います、もしかしたら今も多くの方に迷惑をかけているのかもしれません。
でも、今はこの人と違う事をやると言う性格のお陰で、人を喜ばせたいと言う気持ち、それがこのサービス業にうまく歯車がかみ合って、いい方向に進んでいると思っています。

自分の創るレストラン、料理、サービスで多くの方に喜んでもらえる、これほど目立ちたがり屋で、いたずら好きだった自分に合うものはないのではないでしょうか?まさに天職なのでしょうか?


フランスに行くのを決めた10年前、立てていた夢が3つありました。フランスで店を持つこと、星を取ること、フランス人に認めてもらうこと!!
昨年の春にミシュランから一つ星を頂き、フランスに来たときの夢を達成できました。

でも正直、自分自身まったく達成感はありませんでした・・・それよりも、まだまだ何か貪欲に挑戦したいと言う気持ちだけがありました。
自分のしていることが、全く完璧に達しているわけではないので、もっと突き詰めていかなければいけないのでしょうが
なぜかそれに対しての気持ちは湧きません、僕自身そういうタイプではないのだと思います。
でもそれを無理に変える必要はないと思います!
”他の料理人みたいに・・・もっと職人さんになったら”と言われても困ります・・・(笑)
自分は自分で、自分らしさで人を喜ばせることができればと思っています。
初心だけは失わないようにしたいです。



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昔のメールに目を向けると・・・反省しなければ!!

無事にフランス、ニースのほうも新年を迎えることができました。
今朝は朝から、昨年末に完成した路面電車の音が”チンチン”鳴り響く音が大きく聞こえるような気がします。
 
1月1日のフランスは日本とは全然違い・・・なんともあっけない感じがします
でもニースの街はたくさんのイタリア人で溢れ返っていて、なんとなく新年を祝っているのかなといった感じがします。
 
自分のことですが・・・もう10年近く、実家で正月を祝っていません!!
インターネットの普及などもあって、紅白、格闘技、サッカーの情報など簡単に知ることができますが・・・
さすがに・・・この時期は何故か日本が恋しくなります。
 
コタツに入って正月ぐらいは、時間を忘れてのんびりサッカー天皇杯を観たいな~って思う今日この頃で、やはり自分は日本人だな~って思う瞬間でもあります。
 
日本人といえば・・・昨年は嬉しかった事で、Newsweek Japanが選ぶ、”世界が尊敬する日本人100人”に選ばれました。
どういう基準で選ばれたかは別にして、大変光栄なことであり、また自分が日本人だなと思い出させられる時でもありました。
 
日本人であると言うこと、日本で教育を受けたと言うこと、
ヨーロッパに来て10年、小さな会社ではありますが現在は社長、そしてシェフとしてフランス社会に入って、フランスの若い子達に教育をしていると、日本人で生まれて、日本で教育されたこと、それがどれだけ大変恵まれていたかなと感じます。
 
”百聞は一見にしかず”と、日本には古くから素敵な言葉があり、ここ最近は多くの人が海外に目を向け、旅をしているような気がします。
大変素晴らしいことだと思います。(僕は子供の頃にコロンブスの本を読み、コロンブスに憧れ、自分の知らない世界に対して、好奇心の塊です!!)
でも、僕にはそれだけで満足して、それ以上に進んでいる人はそんなに多くはないと思います。もったいない気がします。
 
見れば言いだけと言うものではなく、それをベースに何を考えるか、そしてその考えを自分の生活の中にどう活かすことができるか・・・?
そのことが一番重要なことだと思います。
人生の正解は一つだけではないと思います、でも自分の理想を追い求める為には、いままでの体験、行動を活かして、挑戦、努力していかなけらばいけないと思います。
 
昨年感銘を受けた言葉が2つありました。
一つはサッカー元日本代表、オシム監督の言葉である
 
”走りながら考えよ”
 
全力でプレーしながら考えることは本当に大変なことだとは思います、一応サッカーをやっていた自分としては良く解ります。
それは僕がサッカーが下手で体力だけは人一倍だった為、なおさら良くわかることなのですが・・・
サッカー選手としては技術がない為、落ち着けなく、先のプレーも読めなかったし、無駄が多く、その当時の自分の才能でもある体力を活かしきれていなかったと思います。
絶対的な技術、そして考える力がなければ、自分の才能を活かすこともできないんだな~と思います。
 
でも、自分で考える、もしかしたら今の日本の社会で身に付ける事は難しいことなのかもしれません・・・逆に教育システムがしっかりしている為、皆”指示待ち症候群”のような気もします。
そして誰かがなにかの指標を示してくれる・・・日本はメディアの影響もあって、毎年生まれてくるスターの言葉を待っているだけなような気がします。
 
ハングリー精神で、生命力をしっかり持つことさえ意識できれば、危機感を感じ自分で何でも切り開くことはできると思うのですが・・・皆そうは簡単には行かないようです。
今後もいろんなネットワーク、そしてサッカーで養ったフットワークを活かして、僕は自分の考える力をもっと磨いていければと思っています。
 
戦後すぐに生きている自分ではないのですが・・・結構古臭い考えをしていると思います。戦後すぐの日本の生命力の中で生きていたら、さぞ楽しかったと思います。
本当に今はなんとも裕福ですよね・・・
でも幸い僕は、亡くなりましたがおじいさんからハングリー精神、生命力、たくさんの体験ができて運が良かったと思っています。
この時期になると、いつもおじいさんと五目並べをしていた正月、昨日のことのように思い出します・・・何故か不思議に目に涙が浮かびます。
 
そしてもう一つの言葉に、
パリのお友達、南谷桂子さんの著書の”アンドレプットマン パリのインテリア”から・・・
 
”勇気を出してチャレンジしていかなければ、もうそれだけで負けたも同然よ。野心的なプロジェクトにどんどん挑んで。理想ーユートピアを追い求めて。だって、夢を見ることだけが現実を変えてくれることなのだから。”
 
阪急コミュニケーションから出ている素晴らしい本なのですが・・・とても感動しました http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31975126
ありがとう南谷さん、プットマンさん!!
 
新年早々長くなりましたが
 
今年も何事にも感謝する事を忘れずに、”ありがとう”といわれる料理、サービス、お店作りを目指して頑張ろうと思っています。
30にもなったししっかりした意識を持って前へ進んで行こうと思います。
 
それでは、今年もよろしくお願いします。
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