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酒井シェフからのメールの一文!!

先日は新レストラン披露パーティーにご招待してくれありがとう。
松嶋の城らしく,素晴らしいロケーション大変うれしく思いました.


私はあの後すぐフランスに行き19日に戻ってきました。
今回の訪仏の目的は帰国後ナント早いもので30年の時間が過ぎ去ってしまいその後10数回
フランスに帰りましたが,やはり現在日本にいる為フランスの今日の状況が目前に見えないこと
ほとんどの状況が,マスコミに依ってしか知ることが出来ない現状に隔靴掻痒を感じたからです。


専門料理 テュリエスマガジンその他最近フランス料理の情報は新しいフランス料理,分子料理
パリの新しい潮流,ネオ ビストロの流れ等いかにもフランス料理が大変化の真っ最中あるやかの記事ばかり。   
40年前まだ私がフランスに滞在していた時,日本の公害問題が仏のテレビでとりあげられました。
公害の顕著な所ばかりの取材ですから数寄屋橋交差点の交番のお巡りが酸素吸入器を吸いながら休憩している所や,洗剤の泡立った河川ばかり紹介していましたから,私ですら日本はここまで荒廃したしまったのかと唖然としたものでした。


今の日本の料理ジャーナリストが報道しているように,もう既に郷土料理が失われ,庶民の好きなバヴェットやアンドゥイエットウ、シュークルート、タルトがレストランンから姿を消してしまったような状態を信じる事は無いにしても、久しぶりにフランスの懐かしい味をユッックリ楽しもうとノルマンディーアルザスを中心に回ってきました。パリには計4日居ました.。

今回は意識して星付きのレストランは避けましたが,新しいネオ ビストロと言えるような店はパリでは10軒にも満たない現状を発見.地方に至っては(今回った所約3000km)皆無の状態でした。
結果たっぷり地方料理を味わってきました。あれだけ量の多い料理を食べ続けたにもかかわらず体重は2kg減。

申し出の件もちろん了解です。 松嶋の言う通り料理は文化の一端で,最近は伝統や継続,伝承と言うことが評価されなくなりアイディア,オリジナルティ,(独創性と言うのか)が余分に評価されるようになり源流から流れた水が飛び跳ねて分水嶺の向こうに行ってしまったような感じさえ受けます。

残念ながら北の方ばかりでミディには行けませんでしたが次回はサヴォワ ミディを目指して貯金に励もうと思っています。
忙しいでしょうが,1度渋谷ででも逢いましょう。
                
自慢のチョロ松へ

昔は筆無精 今はメールの時代で多少指無精の酒井より


心温まるメールをもらいました、いくら時代がデジタル化されても結局大事なのはアナログな心の部分だと思います。
勇気が湧いてくるメールでした!!

これからのフランス料理の方向性というか、伝統を継承する大切さを見つめなおさなきゃという気持ちが伝わり、外国人としてフランスにいろんな提案をしていかなければという使命が僕には酒井シェフの弟子としてあるのではと思います。
もっともっと文化を勉強して・・・フランス人をぎゃふんといわせなきゃです・・・言葉も勉強しなおさなきゃな~

と、同時に日本にこの事を置き換えてみると日本でも考えなきゃ行けないことがたくさんあると思います。伝統の継承・・・文化の継承・・・引き継ぐことの大切さもっと考えて行こうと思います。

このグローバルな世の中で大事なのは、絶対アイデンティ何ですよね~~~国境の壁が低くなって、とり外されている混ざり始めた時代だからこそ、自分の価値、自分らしさ、自分のルーツをしっかり見直すべきだと思います。

もちろん料理だけではないですよ・・・すべてに置いてです!

日本には島国であったために、自分たちで文化を反映させてきた力があるはずです、もちろんそんな時代でも外からの影響があったと思いますが・・・

フランスに思うこと、日本に思うこと・・・たくさんの体験をし勉強しなきゃだめなようです!
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