なぜ南仏のお菓子なんだろう?
若い頃は、、、このお菓子の事はまったくわかりませんでしたが、、、
南フランスに住み始め、南仏が太陽に恵まれた土地で、そしてとても素晴らしい自然に恵まれている事を知り、、、
そして沢山の花に囲まれたこの環境の事を知るとこのお菓子が南仏のお菓子である事が少しずつ解ってきました。
このお菓子のベースの部分である蜂蜜、、、南仏では沢山の花に囲まれている為、沢山の蜂蜜屋が田舎の道を運転していると目に付きます。
いろんな花の種類の蜂蜜があるんですよねー、ラベンター、アカシア、ローズマリーetc、、、
料理ってなぜだろうって疑問を持ち、少しずつ紐を解いていくと面白いんですよ!
その土地の事をイメージして、考えて、、、一皿の中にはいろんなストーリーが詰まっているのです。
そう言う事をお客に伝える事、そして料理人に伝える事!
それもシェフとして大切な仕事になります。
さて、、、このヌガー他にも大切な要素があります。
それはアーモンド、地中海に面した南仏は恵まれた環境のお陰でこのアーモンドの生産がたくさんあります。それ以外の木の実も含めですが、、、
そして乾燥したフルーツ、恵まれた太陽の中で育ったおいしいフルーツの乾燥!!
昔は取れすぎたフルーツを保存食として乾燥させていたんですよね、、、まー昔の人ってよくいろんな事考えたもんだ!
その乾燥フルーツもこのヌガーには入ります。
そして今回のヌガーグラッセは、、、このヌガーをアイスクリーム状にしたものです。
蜂蜜をベースに作ったイタリアンメレンゲとそしてホイップ生クリームとその他の材料を良く混ぜる!!
厨房のボナパルトと言われた天才シェフ ジャックマキシマンさんが伝統を考え直し進化させたのがこのヌガーグラッセなのです。
やはり、こういう仕事は引き継がなければいけません。
ここ最近はシェフのオリジナリティが料理には大切だなんてよく言われていますが、やはり料理はまずは地方性、こんな国境の薄い、地方性の弱い、グローバルな時代だからこそ続けなければいけないフランスの伝統と地方性を兼ね備えたデザートなのです。
なのでこのデザートをニースのお店ではただ今、提供しております。
でもそのままじゃ芸がないので、僕のお店では少しだけアレンジして、この中にバラのクリスタリゼを追加していますが、、、また何とも言えないエロチックな感じ
な大人な味に仕上がっています。
薔薇と蜂蜜のバランスがまー最高のマリアージュを奏でているのです。
今週ニースのお店に来られた方はラッキーそう言えるデザートです。
是非お試しください、、、
| | Trackback ( 0 )