こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある学習塾の変身<第2部>」(その1)
「今問題集はどういうようなものを作っているんですか?」
本田が聞いた。
「たくさん発行されている中から、私が選んだのは」と遠藤が話し始めたので、本田は驚いた。
「え、自分のところで作って、やっているんじゃないんだです?」
「今は大手以外は、専門の業者が考えた、それぞれ特色のある問題をいろいろ発行されているので、私どものような小さな塾ではだいたいそういうものの中から、自分たちの教育方針に合ったものを選び、そこから一括で購入しているんです。高くつきますけど、そこまで考えていると、余計に予算もかかりますしね」
「そうなんですか。私はまた、塾それぞれで考えたものを出しているのかと思っていたんですが、へえ、そうですか。すみません、話の腰を折って。続けてください」
「ですから私どもでは今使っているのは、このように」と言って遠藤は近くの棚にあった問題集を持ってきた。
「薄いテスト集です」
「なるほど、薄いですね」
「テキストが薄いと、生徒たちはその1冊をすぐにやり終えることができますが、その度に1冊やったという達成感を味わうことができます。どんどんどんどんつぎへつぎへとやっていこうという意欲がわくんですね」
「その通りでしょうね。その達成感というのは、子どもたちの意欲を考えると、とてもいいことですよね」
「そうなんです。前に進んでちょっと判らないところが出てくると、もう一度その前にやった問題集にもどるんです。もう一度やってみると、もっと理解が深まりますから」
「はい。繰り返しだ大事だということですね」
「ええ。それでも判らないところがあったら、そこで初めて先生に、われわれですけど、聞くということになります。そうすることでとても理解が深まります。これがこの塾独自の個別学習方式なんです」
「なるほど、そうですか。だいたい判りました。そうですか。よそが作っている問題集、ですか」
「はい。どこでもそうですよ。ですからあとは、先生の個人的な力がその塾を左右するということですね」
「そうですか。ところで、先ほど私がちょっと考えたことがあるんですけど、それもテキストのことなんですよ」
「テキストで何か?」
「今のテキストは確かに達成感を感じることができるということでは、とてもいいテキストですね。ですからそれにもっと達成感を与えるために、そのテキストのページの下にあと何ページやれば、これをやり遂げられるというようなことを、要所要所につけ加えるんです。できたら塾長の手書きで」
「え、だってそのテキストは買っているんですよ。それに全部手書きするなんて、とてもじゃないけど、時間がないですよ」
「誰が全部手書きしろっていいました?」
「だって本田さんが――」
「手書きで入れればっていいましたけど、手書きしろとは言ってませんよ」
「だって、じゃあ………」
「塾長が手書きしたものを、そのままシールにすればいいんですよ。そのシールを貼っていくんです」
「あ、なるほどね」
「シール代なんて安いものですよ。1万枚印刷したって、2、3万円ですよ、1色なら」
「そんなもんでできますか」
「できるでしょ。でもそれだけじゃないんです、私が考えたのは」
「え?」
「偉人の名言やスポーツ選手の言葉などがあるでしょ。それも子どもたちにやる気を与えるような言葉をたくさん集めて、その言葉もすべてのページの下にシールにして貼るんです。挫けそうになるページにはもうちょっと頑張れ、というような誰かの言葉をちょっと入れておくだけで、それに励まされるってこともあると思うんです」
「なるほどね。ちょっとしたアイデアですね」
「まあ私がちょっと思いついたことなんで、科学的に統計なんて出てないから何とも言えないですけど、講師の方から励まされるのと同じような効果もあると思います。いかがですか、個別学習向きのアイデアだと思いますけど」
「予算的にもそれほどの出費にもならないですし、ちょっとやってみますか。本田さんも、もともとはコピーライターなんですから、面白くやる気になるコピー、考えてくださいよ」
「じゃあやってみますか。でも高いですよ、ハハハ」
「10個考えてもらって、そのうちの半分はサービスで、ハハハ」
「え、まいったなあ。でも私が言い出したことですし、10個全部コンサルティング料金のうちでということで」
「ありがとうございます!」
ふたりで大笑いしたが、本田はすぐに真顔になった。
<その2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある学習塾の変身<第2部>」(その1)
「今問題集はどういうようなものを作っているんですか?」
本田が聞いた。
「たくさん発行されている中から、私が選んだのは」と遠藤が話し始めたので、本田は驚いた。
「え、自分のところで作って、やっているんじゃないんだです?」
「今は大手以外は、専門の業者が考えた、それぞれ特色のある問題をいろいろ発行されているので、私どものような小さな塾ではだいたいそういうものの中から、自分たちの教育方針に合ったものを選び、そこから一括で購入しているんです。高くつきますけど、そこまで考えていると、余計に予算もかかりますしね」
「そうなんですか。私はまた、塾それぞれで考えたものを出しているのかと思っていたんですが、へえ、そうですか。すみません、話の腰を折って。続けてください」
「ですから私どもでは今使っているのは、このように」と言って遠藤は近くの棚にあった問題集を持ってきた。
「薄いテスト集です」
「なるほど、薄いですね」
「テキストが薄いと、生徒たちはその1冊をすぐにやり終えることができますが、その度に1冊やったという達成感を味わうことができます。どんどんどんどんつぎへつぎへとやっていこうという意欲がわくんですね」
「その通りでしょうね。その達成感というのは、子どもたちの意欲を考えると、とてもいいことですよね」
「そうなんです。前に進んでちょっと判らないところが出てくると、もう一度その前にやった問題集にもどるんです。もう一度やってみると、もっと理解が深まりますから」
「はい。繰り返しだ大事だということですね」
「ええ。それでも判らないところがあったら、そこで初めて先生に、われわれですけど、聞くということになります。そうすることでとても理解が深まります。これがこの塾独自の個別学習方式なんです」
「なるほど、そうですか。だいたい判りました。そうですか。よそが作っている問題集、ですか」
「はい。どこでもそうですよ。ですからあとは、先生の個人的な力がその塾を左右するということですね」
「そうですか。ところで、先ほど私がちょっと考えたことがあるんですけど、それもテキストのことなんですよ」
「テキストで何か?」
「今のテキストは確かに達成感を感じることができるということでは、とてもいいテキストですね。ですからそれにもっと達成感を与えるために、そのテキストのページの下にあと何ページやれば、これをやり遂げられるというようなことを、要所要所につけ加えるんです。できたら塾長の手書きで」
「え、だってそのテキストは買っているんですよ。それに全部手書きするなんて、とてもじゃないけど、時間がないですよ」
「誰が全部手書きしろっていいました?」
「だって本田さんが――」
「手書きで入れればっていいましたけど、手書きしろとは言ってませんよ」
「だって、じゃあ………」
「塾長が手書きしたものを、そのままシールにすればいいんですよ。そのシールを貼っていくんです」
「あ、なるほどね」
「シール代なんて安いものですよ。1万枚印刷したって、2、3万円ですよ、1色なら」
「そんなもんでできますか」
「できるでしょ。でもそれだけじゃないんです、私が考えたのは」
「え?」
「偉人の名言やスポーツ選手の言葉などがあるでしょ。それも子どもたちにやる気を与えるような言葉をたくさん集めて、その言葉もすべてのページの下にシールにして貼るんです。挫けそうになるページにはもうちょっと頑張れ、というような誰かの言葉をちょっと入れておくだけで、それに励まされるってこともあると思うんです」
「なるほどね。ちょっとしたアイデアですね」
「まあ私がちょっと思いついたことなんで、科学的に統計なんて出てないから何とも言えないですけど、講師の方から励まされるのと同じような効果もあると思います。いかがですか、個別学習向きのアイデアだと思いますけど」
「予算的にもそれほどの出費にもならないですし、ちょっとやってみますか。本田さんも、もともとはコピーライターなんですから、面白くやる気になるコピー、考えてくださいよ」
「じゃあやってみますか。でも高いですよ、ハハハ」
「10個考えてもらって、そのうちの半分はサービスで、ハハハ」
「え、まいったなあ。でも私が言い出したことですし、10個全部コンサルティング料金のうちでということで」
「ありがとうございます!」
ふたりで大笑いしたが、本田はすぐに真顔になった。
<その2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)