言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

ある学習塾の変身<第2部>(その1)

2011-09-07 11:11:47 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある学習塾の変身<第2部>」(その1)


「今問題集はどういうようなものを作っているんですか?」
本田が聞いた。

「たくさん発行されている中から、私が選んだのは」と遠藤が話し始めたので、本田は驚いた。
「え、自分のところで作って、やっているんじゃないんだです?」
「今は大手以外は、専門の業者が考えた、それぞれ特色のある問題をいろいろ発行されているので、私どものような小さな塾ではだいたいそういうものの中から、自分たちの教育方針に合ったものを選び、そこから一括で購入しているんです。高くつきますけど、そこまで考えていると、余計に予算もかかりますしね」
「そうなんですか。私はまた、塾それぞれで考えたものを出しているのかと思っていたんですが、へえ、そうですか。すみません、話の腰を折って。続けてください」

「ですから私どもでは今使っているのは、このように」と言って遠藤は近くの棚にあった問題集を持ってきた。
「薄いテスト集です」
「なるほど、薄いですね」

「テキストが薄いと、生徒たちはその1冊をすぐにやり終えることができますが、その度に1冊やったという達成感を味わうことができます。どんどんどんどんつぎへつぎへとやっていこうという意欲がわくんですね」
「その通りでしょうね。その達成感というのは、子どもたちの意欲を考えると、とてもいいことですよね」
「そうなんです。前に進んでちょっと判らないところが出てくると、もう一度その前にやった問題集にもどるんです。もう一度やってみると、もっと理解が深まりますから」

「はい。繰り返しだ大事だということですね」
「ええ。それでも判らないところがあったら、そこで初めて先生に、われわれですけど、聞くということになります。そうすることでとても理解が深まります。これがこの塾独自の個別学習方式なんです」
「なるほど、そうですか。だいたい判りました。そうですか。よそが作っている問題集、ですか」

「はい。どこでもそうですよ。ですからあとは、先生の個人的な力がその塾を左右するということですね」
「そうですか。ところで、先ほど私がちょっと考えたことがあるんですけど、それもテキストのことなんですよ」

「テキストで何か?」
「今のテキストは確かに達成感を感じることができるということでは、とてもいいテキストですね。ですからそれにもっと達成感を与えるために、そのテキストのページの下にあと何ページやれば、これをやり遂げられるというようなことを、要所要所につけ加えるんです。できたら塾長の手書きで」
「え、だってそのテキストは買っているんですよ。それに全部手書きするなんて、とてもじゃないけど、時間がないですよ」

「誰が全部手書きしろっていいました?」
「だって本田さんが――」
「手書きで入れればっていいましたけど、手書きしろとは言ってませんよ」
「だって、じゃあ………」

「塾長が手書きしたものを、そのままシールにすればいいんですよ。そのシールを貼っていくんです」
「あ、なるほどね」
「シール代なんて安いものですよ。1万枚印刷したって、2、3万円ですよ、1色なら」
「そんなもんでできますか」
「できるでしょ。でもそれだけじゃないんです、私が考えたのは」

「え?」
「偉人の名言やスポーツ選手の言葉などがあるでしょ。それも子どもたちにやる気を与えるような言葉をたくさん集めて、その言葉もすべてのページの下にシールにして貼るんです。挫けそうになるページにはもうちょっと頑張れ、というような誰かの言葉をちょっと入れておくだけで、それに励まされるってこともあると思うんです」
「なるほどね。ちょっとしたアイデアですね」

「まあ私がちょっと思いついたことなんで、科学的に統計なんて出てないから何とも言えないですけど、講師の方から励まされるのと同じような効果もあると思います。いかがですか、個別学習向きのアイデアだと思いますけど」

「予算的にもそれほどの出費にもならないですし、ちょっとやってみますか。本田さんも、もともとはコピーライターなんですから、面白くやる気になるコピー、考えてくださいよ」
「じゃあやってみますか。でも高いですよ、ハハハ」
「10個考えてもらって、そのうちの半分はサービスで、ハハハ」
「え、まいったなあ。でも私が言い出したことですし、10個全部コンサルティング料金のうちでということで」

「ありがとうございます!」
ふたりで大笑いしたが、本田はすぐに真顔になった。



                                <その2>へつづく。


(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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サッカー、見たけど………

2011-09-07 09:31:19 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は風が強かったですが、北風で、何よりも湿気がなく、温度が上がってもさわやかに過ごせました。
しかし和歌山や奈良の中南部の被害は、天候が回復してくるにつれその被害の大きさがわかってきました。
まるで津波にあったように跡形もなく家が流され、壊されている映像は、そこが故郷に近いこともあり、胸に沁みます。
無惨です。
悲しいです。

今回被害にあった地域は、元々雨量は日本一多い土地柄で、私がまだ関西に住んでいた頃は、大台ヶ原山の雨量が日本一だと聞かされていました。ですから雨に対しては結構備えができていたはずですが、あの震災のように想定外の量の雨が降ったので、このようになってしまったのでしょうか。
早く救助の手が差し伸べられることを祈るだけです。

ひとつ心配しているのは、この後に大きな地震がないかどうか、です。
あれほど大量に雨が降り、地面に吸収されているということは、その重さで地殻が変動することもあり得るということです。
それは、2004年のことです。
通過した台風23号で新潟の山地に大量の雨が降り、その3日後にあの中越大地震が起きたという事実があることです。

あのときラジオを聞いていると、天気予報で有名な森田さんが、あのように大量に雨が地表に降ると、その重みで地殻変動も起きることがあるんですと、確か言っていた記憶が、妙に頭に残っています。
そんなことが今回はないように祈っていますが、なにぶんあの近辺はふだんでも地震が多いところなので、心配です。



さてサッカー日本代表、です。
昨夜、終了まで見ました。おかげで寝不足。
あまり盛り上がらないのは、ウズベキスタンのテレビ局が撮影していた映像だからでしょうか。
迫力が全然感じられない映像で、今ひとつ盛り上がりに欠けました。
それとも試合の内容なんでしょうか。
芝生が悪いらしく、パスはすぐ取られてしょっちゅうカウンター攻撃されていました。
でもコンディションは両チームとも同じはずです。
結局、昨夜の試合は日本チームの出来が悪かったということなんでしょうし、それだけウズベキスタンがよかったということでもあります。
あれがアウエーで戦うということなんですね。
でもなんとか引き分けに持ちこむことができて、よかったですね。
しかし、あの岡崎のダイビングヘッドだけは見応えがありました。



それでは今日はこれで。


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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