言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

あっち向いてホイ

2011-09-21 11:41:14 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日の2回目の投稿です。よろしくお願いします。


今朝は朝から台風の予兆の雨が強くなったり弱くなったりして降り続いています。
名古屋では100万人以上の市民へ御避難勧告が出たというように、たいへんなことになっているようですが、こちらも午後には本格的な台風の風もふいてくるようです。

下手をするとこの真上をとっていきそうなコースにもなっています。
このままいくと東北地方もひどくなりそうで、心配ですし、リンゴの収穫もこれからが最盛期だというところに、この台風のせいでせっかく実ったのに、落ちてしまうんじゃないでしょうか。

見守る以外ないですけど………。


さて今日は、タイトルからふざけていますが、こんなふざけたことを、もしかしたらあなたの会社もしているかもしれない、という話です、今日は。

それは、あなたの会社の眼がどちらに向いているかということです。
消費者の方を常に向いていればいいんですが、往々にして社内を向いてしまっていることがよくあるんですね。

こんな企画を立てたけれど、果たして上司のオーケーをもらうことができるだろうか、部長はこんなことは嫌いだからこの企画は通らないだろうな、というような弱気な姿勢も、社内の方を向いているということが言えます。

派閥争いなどはその典型ですね。
社員の頭の中には社内でいかに上を目指しているかということばかりが頭にあり、肝心の、なぜこの会社の業績に必要不可欠な得意先やお客様の方を向かないのかということ、ですね。

あなたの会社の利益はいったい誰がもたらしてくれているのでしょうか。
それは言わずもがな、得意先であり、お客様なんです。

そのことが一番に優先されるべきことなのに、企画ひとつとっても、まずは上司の顔色をうかがうことに終始する。
せっかくお客様のための企画を立てても、社内の顔色を伺うことから始まるなんて、ナンセンスだと思いませんか。

ところがそれが普通になっていて、ナンセンスだとも気づかなくなっているような、会社全体の思考の硬化作用が全員に行き渡ってきているところもあります。

あなたの会社は大丈夫ですか。
柔軟な思考を持っていますか。
トップほどそのことを自覚しなければいけないことなんです。


それでは今日はこれで。


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「報われなかった社員」(上)

2011-09-21 08:41:31 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日はこちらの「繁盛店物語」の方から始めます。
あしからず。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「報われなかった社員(上)」



アメリカにはレッドウッドという、日本では考えられないような巨木がある。

根元をくりぬいたその中を大型のグレイハウンドのバスが通っている写真がある。

まるでレッドウッドのトンネルだ。

その樹皮は松のように鱗状になっている。

それをはがし、20リットルのポリ袋に入れたものが日本でもわずかだが、ホームセンターで売っている。

園芸用としてそのコーナーにおかれている。

説明書を読むと、それは庭の敷石のまわりーー日本では玉砂利を敷くところだーーに撒いたり、鉢植えの培養土の上に敷き、土を露出させないようにし、なおかつ鉢土の乾燥を防ぐなどのように使ってほしいと書いている。


さてこんな話が、かつてあった。(20年以上も前の話です)

あるホームセンターの社長がこれをアメリカ視察旅行の折りに見て、これはいけると思ったのか、大量に仕入れた。

彼のおメガネに叶ったのか、日本でも売れると感じたのか、しかし誰が見てもそれほど需要もなそうなしろものだった。

彼の商売での着眼点は優れていたが、一点一点の商品の見方については、これはどうもと首をひねらざるを得ないものが多く、この商品はその典型的なものだった。

販売をまかされたバイヤー、売り場の担当者、それに販促関係者は頭をひねった。

まず販促担当者は、送られてきたパンフレットのイラストを見て、まずその通りの販促方法を試みた。

チラシにも気の効いたヘッドコピーをつけ、イラストも日本の素人園芸家にも判りやすいような説明を加えて掲載した。

さらに売り場では、鉢植えの土の上に実際に敷き詰め、温室の歩道にもいっぱい敷き詰めた。

しかしお客さんの反応は今ひとつだった。

次には、鉢売りの観葉植物の土に敷き、その原価を上乗せして販売したところ、ここの観葉植物は少し高いという評判が立ち始め、あわてて元に戻した。

損失にはならなかったが、2、3ヶ月はそのために苦戦し、一度逃げたお客はなかなかもどっては来なかった。

そうして今のところ使い物にならないレッドウッドの樹皮の価値は、さらに下がっていった。

売り場ではだんだんと厄介者扱いされ始め、隅の方に隅の方へと押しやられていった。

しかし社長直々の仕入れであったため問屋に返品するわけにもいかず、売り場から撤去するわけにもいかなかった。

チラシにも載らなくなった。

レッドウッドの樹皮は急速に色あせていった。

そして益々取り残されていった。

仕入れた社長さえ、そんな商品があったかどうかさえ忘れていく始末だった。


                                つづく


<下>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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