言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「奇跡のリンゴ」を知っていますか?

2011-12-01 08:20:58 | 読んだ本から
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日明日は真冬並みの寒さになるという予報ですが、今朝はまだ昨日の温かさが残っているのか、外に出てもそれほど冷たくもありません。
しかし太田から帰る頃には、もしかしたら木枯らしが吹いているかもしれないですね。
気をつけなくちゃ。


奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
「奇跡のリンゴ」という本を読みました。

青森県のリンゴ農家、木村秋則さんが、周囲から白い目で見られ、バカだと言われながら成し遂げた無農薬はもちろん無肥料のリンゴの話です。
数年前にNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で取り上げられた、絶対不可能と言われた無農薬、無肥料のリンゴの木を育てた物語です。
これはビジネス書ではなく、リンゴに賭けた一人の男の、人と自然との共生ともいえるノンフィクションです。
しかしその中には、もちろん人が人として生きていくための知恵もありますが、数えきれないほどのこれからのビジネスに欠かせない真理があります。

そんな言葉をこの本の中から少しピックアップしてみますが、とにかく一読ならず2読、3読をお勧めする本です。

「コンピュータは過去のデータを利用する機械に過ぎないんじゃないか。どんな高性能なコンピュータだってさ、データを入れないと使えないのな。データってのは過去だ。過去のデータをどれだけ集めて計算したって、新しいものは生まれてこない。」

そうなんです。これは私の以前から言っていることで、何か新しい企画を出すと、まず言われるのは根拠となるデータを出せと言われることです。
今世にないまったく新しいものにデータなどありません。
それを生み出すことができるのは、データではなく、開発者その人の感性が消費者のニーズと一致したときです。

じゃあその消費者のニーズはデータで表されるだろうから、そのデータを出せ、とさらにデータ、データと言われます。
そんなデータがあればどこでだって商品化されるわけで、独自の新しい商品は作る人と欲しい人の感性が合致したときに生まれるものです。データで生み出されるものは、そこそこ売れるものではあるかもしれませんが、消費者から支持されるものではありません。

感性にデータなんてありません。
データ、データと言っている間に、ライバル社は新しい商品を出しています。

「人が生きていくためには、経験や知識は欠かせない。何かをなすには経験や知識を積み重ねる必要がある。だから経験や知識のない人を、世の中ではバカと言う。けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。」

「世の中に受け入れられるかどうかは問題ではない。それは、世の中が決めることだ。自分はこの道を行けばいい。」

新しいものを生み出し、商品化し、それを世に出そうというとき、それに反対する勢力は、今までの経験を元にした足かせを持ち、それにまったく気づかない人たちです。
100人のうち99人に反対されたら、世に出しましょう。そういうときにヒットする確率が非常に高いものです。

人々は経験から来る製品なんて求めてはいません。
望んでいるのは、自分を驚かしてくれる新鮮な製品なのです。


その他とにかく珠玉の言葉がいっぱいの本です。
ぜひとも読んでほしい本です。

最後にこんな言葉で締めくくろうと思います。
「インターネットがどれほど便利になろうが、携帯電話で世界中と話ができるようになろうが、毎日何かを食べなければ人は生きてはいけない。生態学者に言わせれば、人間は植物の寄生虫ということになる。農業は人の命をささえる根っこなのだ。」


それでは今日はこれで。
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