言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

“こんちは営業”

2011-12-15 08:26:27 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

もう定番になった冷たさ。
あともう少し、もう少しと1分、1分起床を遅らせながら、寝床の中でうだうだしています。
今日は予報によると温かくなり、と言っても冬にしては、ということですが、果たして?
でも夜にはこの冬一番の強い寒気団が南下してくるということらしいです。


さて、昭和年代から平成10年頃まで、というと21世紀になる前までということですが、営業というと、毎日お得意先へ出かけていき、担当者と雑談を交わしながら、発注を獲得するという、“まことにのんびりとした”ーーNHK「坂の上の雲」のナレーションをお借りしましたーー風景がまだ多くの企業内で見られました。

私が勤めていたのは広告制作会社でしたので、印刷会社の営業さんが毎日のようにやってきます。

もちろん彼等は印刷物の納品や次の仕事の発注を受けるためにやってくるのですが。
一応は何もないけどきてみました、というような、いわゆる“何でもかんでも訪問”のための営業ではありませんでしたが、たまには暇つぶしのためにやってくるような時もありました。

そういう時もこちらとしては相手をしなければなりません。
企画ものをまとめている時などに来られると最悪です。
早く追い出すのですが、それでも少しは相手をします。

こちらの返事が上の空だと察知して、早々と退散してくれればいいのですが、そんなことはおかまいなしに、滔々と業界の話やら、その日の新聞ダネ、スポーツダネなどを話し出すときもたまにはあります。

本当に時間が取れない時などは、ちょっと悪いけど相手をしてられないと、適当な用で追い出しますが、そんな時もまれなものですので、ついつい、上の空なりに話に乗ります。(内心では「早く切り上げて帰ってくれ」オーラを発しながらですが)

このような、用もないけど、相手先に定時訪問するような営業を、わたしは揶揄をこめて“こんちは営業”とネーミングしました。

そういった“こんちは営業”は、特に官公庁を得意先にしている営業では多かったようで、市や県の出先機関などには、暇つぶしを兼ねて毎日のようにやってくる営業がよくいたそうです。
(これはある県の出先機関に長年パートとして勤めていた私の家内から聞いた話です)

官公庁の出先機関は、こんなことを言うとひんしゅくを買うことを承知で言いますが、本庁では使えないちょっと変わった性格の人が多かったようです。
そして片や、たまにはやり手ばりばりの人がくることもあるそうですが、そういう人は1、2年で、すぐに役職をひとつ上げて本庁に戻っていったそうです。
出先機関の職場内は、そういう人たちとパートばかりなので、毎日定期的にやってくる営業との無駄話もけっこう多く、そんな中からちょっとした発注を出してもらって会社に帰っていくという営業がまかり通っていたらしいです。

今はどうか知りませんが。

“こんちは営業”は、確かに数十年前までは、たいていの企業で当たり前のように行われていた慣習のようなもので、そういった営業でも、何らかの発注にありついて、仕事を回していけるという何ともおおらかな時代でありました。

でも現在ではそのような“こんちは営業”などはナンセンスというよりも、会社の利益を食いつぶす馬鹿な営業以外の何ものでもありません
よく言えばコミュニケーションを密にしているというわけですが、それは無駄なコミュニケーションです。

“こんちは営業”に出かけていく者はそれでもいいでしょうが、相手をする方にしてみればものすごく迷惑なんですね、今は。

営業は、相手の貴重な時間を奪うことでもあります
この時代の進んだ営業というのは、相手の貴重な時間を奪ってでもそれに見合う以上の利益を、相手が得られるような商品や企画を持参するのが、正しい営業のやり方です。

まさかあなたは、まだそんな前時代的な営業を社員の方に強要してはいないでしょうね。

一時代前の管理職に多くいましたね、そういう人。
「会社内にいるな、どこでもいいから得意先に出かけて、仕事、とって来い!」と言ってやたら発破をかけるだけの上司。

“こんちは営業”に似たものとして“電話かけまくり営業”も相変わらず盛んです。
このことはまた違うときに。

それでは今日はこれで。
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