言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<36>「そのコピー、ひとりよがりじゃない?」

2011-12-06 10:39:02 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。
(本当は昨日の配信なんですが、今日になってしまいました)

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第36回目です。

37.そのコピー、ひとりよがりじゃない?


小説やエッセイなら、その人の考え方、思考法としてひとりよがりはいいと思いますが、広告におけるコピーの(いやデザインもそうですが)ひとりよがり、思い上がりは戒めたいものです。

ちょっとコピーライティングにも慣れ、周囲からもいっぱしのコピーライターとして認められてくる頃によく落ちるクリエイターの習性といいますか、だいたいが陥る習いです。
自分のコピーが世に認められてきたのだから、このコピーだっていいんだ、とばかり強引に押し進める傾向に陥りやすいのです。
そうなってきたらクライアントのことは頭から消えていきます。
自分のコピーの才能に自分で酔っていき、いよいよひとりよがり度を上げはじめるのです。

だいたい1年ぐらい自分でコピーを書かせてもらっていると、そう思いこみ始めます。
本当に賢い人はそこで自分を戒めて、再度コピーの原点に立ち戻って考え、もう一度初めから新鮮なコピーに取組み始めるのですが、たいていのコピーライターは、いよいよ舞い上がり、自分のコピーこそ最高なんだと思いこむ傾向にあります。

自分のコピーこそ最高なんだと思ったときこそ、振り返ってみるべきなんですね。いや、その時を合図にして、そんな時だからこそ、反省してみたいものです。

反省してみる、というのはまず第三者になってそのコピーを眺めてみるということです。たとえクライアントからベタ誉めであっても、いや、それだからこそ、他人の目で自分のコピーを眺めてください。どうですか。

ちょっと嫌みっぽくなっていませんか。
それでも、いいなあと、惚れ惚れとしますか。たいていは、いいなあと思って書いたコピーほど、他人の目で眺めてみると、どこか抜けていたり、何か足りなかったり、さらにはしつこかったりと、自分では見えなかった欠点が見えてきます。
今まで自分が携わってきた広告を見直してみてください。

臭いコピーはないですか。きっとあるはずです。
ああ、今なら、ここををこのようにした方がよかったかなあ。と、思いませんか。

たまには、今なら顔が赤くなってしまうような、コピーに行き当たったりしませんか。
そう思うのは正常なんです。ひとりよがりの人は、それさえ気づかないでしょう。
ひとりよがりの人は誰か他人に、知り合いの異性とかに指摘されて初めて気づくかも知れません。

とにかくコピーは一度作ったら、必ず他人の目で、一番いいのは、消費者、使う人の立場に立って、コピーを眺めてみることです。
そうすることによって、ひとりよがり度は限りなく小さくなっていくものです。
良くできたと思うコピーこそ、一度でも必ず他人の目で眺めて、ひとりよがりになっていないかどうか、チェックしてみてください。
それが自分のコピーの完成度を上げていく秘けつかも知れません。まあ、完璧な完成されたコピーなんて、死ぬまでできませんが、それでも完成度の高いコピーに近づくことはできます。

ひとりよがりは、しょせんひとりよがり。
誰も、たとえそのコピーが良さそうでも、ひとりよがりだって、ばかにされかねません。誰もが納得するコピーなんて書けないし、そんなコピーは多分駄作でしかないでしょう。

ひとりよがりでなく、人を納得させるコピー。
紙一重の違いですが、その紙の厚さは半端ではなく厚いものです。

いいコピーを書きたいですね。
 



<37>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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歳末だからといって

2011-12-06 10:16:48 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

身に沁み入ってくるような冷たさに逆らって、やっと布団から身を冷気にさらす決心をしました。そんな朝でしたね。
いやあ冷たい朝ですねえ。
この冷たさは今日一日続くそう。

歳末ですが、いいのか悪いのかわかりませんが、そんな気分は全然ありません。
外に出て聞こえてくるクリスマスソングも、何だかむなしく空に消えていくような………。
昔ほど歳末と言っても、人々が急ぐ足つきも見えないようです。

逆にどうして昔は歳末と言えば、忙しかったのでしょうか。
今年のことは今年の内に、という意識が強くはたらいていたからでしょうね。
仕事の区切りにしろ、借金の催促や支払いなど。

だから役所はそれから3ヶ月遅らせた、3月末を年度末にしたんだということを聞いたことがあります。
民間の年度末は12月末で、それから役所はそこからの税金やら何やらの徴収があるので、3ヶ月かけて書類整理をするのだと。

まあほんとか嘘か知りませんが、そのおかげで、欧米と違って、日本は春の真っ盛りから新しいことが始まります。
学校、新社会人、役所の仕事等々。

春が長けるのと平行して物事が進んでいくというのは、すごく自然の摂理に合っているような、そんな気がします。

翻って、欧米の新学期は9月です。
秋が深まるに連れて、新しいことが進んでいくという、何だか自然の進行とは逆の趣があります。

どちらがいいとか悪いとかということではなく、私はこの日本の春始まりのシステムが好きです。
(杉花粉の舞うのは別にして)
特に四季のはっきりしたこの列島に生きる人々には、生活のサイクルとしてぴったり合っているんだなあと。

考えてみると、商いも春に始めた方が気分的に乗っていきやすいのでは、と今ちょっと考えつきました。
その方が日本人的な気質に合っているのかなあ、と。
いかがでしょうか。
あなたはどう思います?

でも今年はそんな「これから」という気分を大自然の方からぶちこわしにしてくれました。
来年はこんなことがないように、もっと自然と共生していきたいなと思います。

自然はこちらから壊しても、大事にしても、ときには容赦なくわれわれに害をなすことを平然とやってのけます。
それに立ち向かっていくのは、人間の知恵と、絆ではないでしょうか。
「知恵」で自然を大切にし、「絆」で冷酷な自然と対峙することができるのが、人間ですね。

何だか、いつもとは違った話になってしまいました。

そんなにしんみりともしていられない歳末ですよ。



今年の流行語は、先日「なでしこジャパン」に決まりました。
あのワールドカップでのアメリカとの決勝延長の、あと数分というところでの澤選手の同点ゴールは、今考えても奇跡だとしか思えないほどの素晴らしいゴールでした。
あとから聞いたところによると、澤選手はずっと前からあのキックの練習をしていたとか。
だから肝心なところで決められたんですね。

日頃からの練習が大切なことを教えられた一瞬でした。

もうひとつ残っているのが今年を表す漢字ですが、やはり「絆」ではないでしょうか。
自分ならそうします。



それでは今日はこれで。
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