言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<37>「37.コピーにも自分らしい香りを」

2011-12-12 10:13:03 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第37回目です。

37.コピーにも自分らしい香りを



あるとき、アウトドア用品のTHE NORTH FACEが店頭で桧の香りを出したところ、それに誘われてお客様が増え、売上も伸ばしているという新聞記事がありました。

そのお店独自の香りを持つということをそのまま、まさに香りで呼びこんでいる面白い例ですが、あなたが作るコピーにも、どこかにその企業なり、商品なりの香りをつけるということはとても大事なことです。
自分の香りではなく、その企業、商品の香りです。
自分の香りは、自分が一人立ちして、フリーランスでやり始めたときには、自分の香りがどこかに香るコピーを書くといいと思います。

さて、それでは「コピーの香り」とはどういうものでしょうか。

ひとことでいえば、そのコピーを目にしただけでどの企業か、どの商品かが、消費者には分るというものです。
企業や商品につけられる独自のキャッチフレーズやスローガンとはまた違います。
それは決められた言葉であって、「香り」ではありません。

「コピーの香り」とは、たとえ、伝える言葉が違っても、あ、この言葉使いはあの商品だな、あの企業だなと想起してもらえるようなコピーのことです。
これは非常に難しい、高度なテクニックと年季が要ります。

かつては、化粧品のCMに採用されるモデルには、化粧品会社のトップに近い人の好みが如実に現れていました。そのモデルの顔だちを見るだけで、あ、この化粧品のメーカーはどこどこだとピーンときたものでした。

しかし、現在では、そういった特徴がまるっきりなくなってしまいました。
モデルが出てきても、すぐにはどこのメーカーか区別がつきません。これはモデルの顔だちが似通ってきたことと、何年か経つと、違うメーカーのCMにもちゃっかりと出るようになったからではないでしょうか。
モラルのなくなったモデル。なんか洒落のようですが、そんな感じがする昨今です。
事務所がいけないのでしょうね。自分はA社に出ていたから、ライバルのB社には使えないという、はっきりとした見識が欲しいものです。
ビールなんかのCMも、そうですね。何年か経ったら、ライバルのビール会社のCMに出ているなんているタレントもいますよね。

さて、話がそれてしまいましたが(よくそれますね、ぼくは)、モデルの顔だちひとつでもその顔やスタイルを見れば、どのメーカーのものか何となく分かってしまうようなCM。それがそのメーカーのCMにおける香りです。コピーでいえば、かつての伊勢丹や一時の西武にはその香りが溢れていました。

伊勢丹は名コピーライター、ぼくの一番尊敬する故土屋耕一さん、西武は当時売れっ子で一世を風靡した糸井重里さん。
どちらも、伊勢丹や西武というよりも、コピーライターの独特の香りを持っていました。
そしてそのコピーライターの持つ香りが、そのまま伊勢丹、西武の香りになっていました。

目のつけどころというんですか。今の世の中の、どこに目をつけるか。そこが勝負どころですね。どこに目をつけるか。何に視点をおくか

そういったところにひとつのポリシーがあったから、あの人たちが書くコピーには香りがあったのでしょうね。

あなたのコピーの香りは、まあさておいて、まず自分が担当しているクライアントの企業なり、商品なりがいつかオリジナルの香りを放つようになるコピーを作ってあげてください。
難しいと思いますが、作品を積み上げることで、何かが見えてきます。いや、香ってきます。
そうなったら、もうあなたは一流のコピーライターだと言えるでしょうね。


<38>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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一人ひとりが会社の看板を背負っている

2011-12-12 09:51:55 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は晴れて、風もそれほどなかったので、家じゅうの窓の外を洗いました。
頭に水がかかるので、パーカを着て、フードで頭を保護しました。
北側の2階と階段の踊り場にある大きな窓には外壁にはしごをかけて洗わなければ、中からは洗えない開き窓です。
延ばすと7mにもなる1連はしごをかけようとがんばったのですが、歳でしょうか、以前なら何とか一人で壁に掛けることもできたのですが、今年は力不足で立てかけることができません。家内にも手伝ってもらってやっと立てかけることができました。
いずれは立てかけることもできなくなってしまうのでしょうか。
寂しいかぎりですね。


さて、今相談に乗っているある住宅建設会社があります。

その会社、もともとは地元で歴史のある工務店なんですが、全国展開を始めたユニークな名前のフランチャイズに加盟し、この春から営業を開始しました。

このフランチャイジーは、国で定めた一番厳しい耐震基準をクリアしているという、地震に強い家を旗印に最近めきめきとその評判をあげているところです。夏には一度テレビ東京の「ガイアの夜明け」にも紹介されたことがあります。

その太田支店がこの工務店が始めた会社です。そしてなんとその設立日が、3月11日。
地震に強い家というセールスポイントと3月11日。

この会社はもともと阪神大震災に遭った現在の社長が、あのような大地震でも壊れない、地震に強い家を造り、皆さんに提供していきたいと考えて設立された会社です。価格も庶民が手に届く範囲で、どこよりも地震に強い家を目指したものです。

そうしてできた会社のフランチャイズとして、私が相談に乗っている会社が設立されたのが3月11日。何か運命的なものを感じました。
5月から相談に乗り、やっと半年経った頃、初めて住宅を受注し、今基礎コンクリートも終わり乾燥を待っているという状態です。

私が自分の家を建てた時の経験も交えて、さらには販促のノウハウなどもお教えしながら手作りチラシやDMなどの文面などを作ってきました。

そして受注が決まったあとは、もっぱら現場が第一ということで、たとえ現場作業の人たちが下請けの大工さんであっても、必ず近所の人に挨拶をし、周囲に迷惑をかけないように細心の注意をすることを第一目標にするようにアドバイスしていました。

その成果があったのか、先日うれしいことを聞くことができました。

その社長の友人が現場を見に行ったところ、作業している人から挨拶をされた、今までいろいろな現場に行っているが、作業している人から挨拶をされたのは初めてだ、と感激して電話してきたというのです。

いい仕事をしているなあと褒められたそうです。

それを私も聞き、とてもうれしく思いました。

現場はきれいに、大工さんたちには挨拶を欠かさないようにと、何度も伝えたことが実になっているということです。

現場にやってくる人たちはいろいろです。
近所の人がぶらりと見に来ることもあります。通りすがりの人がちょっと立ち止まって何気なく見る場合もありますが、住まいをこれから建てようと考えている人たちも、目に入ったら、参考にしようとやってきます。

ですから、誰が、どんな人が現場にやって来ても、挨拶だけは必ずするようにとアドバイスしていました。
しかしこれは基本的なことで、まったく当たり前なことなんですが、今そういったことがとても薄れているのが現状です。

現場は、施主と作業員がいつも顔を合わせるだけではなく、その周辺の人たちとも常に顔を合わせるところです。
ですから日頃のその接し方ひとつで、その会社の品格さえ左右しかねないところなんです。

大工さんの態度がぞんざいであれば、その人たちを平気で使っている会社そのものに嫌な感じを受けてしまいます。
一事が万事、ですね。

チラシやDMなどでいくらいいことを言っていたって、現場がいい加減では元も子もありません。
「あの会社は現場の作業員まできちんとしている」という評判は、次の営業に直結することです。
その作業までが言ってみれば、営業なんですね。

わが家を建てた大工さんも然りですが、近所の新築現場でも、仲間内だけで盛り上がり、近所への配慮や施主に対する態度などがおろそかにされているところがずいぶんと見え、いやな感じを受けていました。

ですからその逆をすれば、いいことです。

言ってみれば相手の身になってみるということですね。

そんなことを今感じている、歳末です。


それでは今日はこれで。

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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